ART
トイレットペーパー TP-RAMA展|PARIS
July 12, 2016 | Art | a wall newspaper | photo_©TOILETPAPER text_Chiyo Sagae
雑誌『トイレットペーパー』が登場したのは2010年のこと。
現代アート作家のマウリッツィオ・カテランと写真家ピエルパオロ・フェラーリによる雑誌の名が、そのまま彼らのデュオ名でもある。そのハイパーリアルな作品は、従来の広告やモード写真にお決まりのコードを小気味よく裏切り、瞬く間に世界の雑誌や美術関係者の話題に。NYタイムスやリベラシオン紙はじめ〈パレ・ド・トーキョー〉の窓を埋め尽くし、センセーショナルな人気を獲得してきた。
食物、動植物、モードの既存ビジュアルをもとに、写真環境、心理、時代性を再構築した作品群は、ヴィンテージの薫りと飽和する色が超現実的な世界へ誘う。「イメージのリサイクルを通して、継続可能な創造性をメディアに提供する」という彼らは、家具やオブジェ、衣服、本、動画制作にも乗り出す。館内美術館での展示のほか、ウィンドウや店内装飾も合わせて、トイレットペーパー世界を堪能したい。
食物、動植物、モードの既存ビジュアルをもとに、写真環境、心理、時代性を再構築した作品群は、ヴィンテージの薫りと飽和する色が超現実的な世界へ誘う。「イメージのリサイクルを通して、継続可能な創造性をメディアに提供する」という彼らは、家具やオブジェ、衣服、本、動画制作にも乗り出す。館内美術館での展示のほか、ウィンドウや店内装飾も合わせて、トイレットペーパー世界を堪能したい。