DESIGN
SDGsを体現する、神戸レザーの新しいアウトドアチェア。
October 25, 2021 | Design | casabrutus.com | text_Housekeeper
台湾で活躍する建築家・ジョニー・チウ(Johnny Chiu)が、神戸牛の革素材を用いた高級アウトドアチェアをデザイン。3万ドル、年間6脚限定の販売となるが、この度『DESIGNART TOKYO 2021』のメイン会場〈ワールド北青山ビル1階〉にて10月31日まで展示中だ。
台湾の若手建築家ジョニー・チウがデザインした新しいコンセプトのアウトドアチェアが発表された。その名も《“BLOOM” by Johnny Chiu & KOBE LEATHER》は、神戸の老舗職人が作る「神戸レザー」を使ったもの。ジョニー・チウがデザインし、100年前にフランク・ロイド・ライトの家具を手掛けた老舗「永田良介商店」が生産を担う。屋外での使用を想定した高級牛革の椅子としては世界初だ。
構造は飛行機で運搬することを想定して折り畳めるようになっている。パッと見ただけでは「本当に座れるのだろうか…?」と疑ってしまうだろう。しかし一度腰掛けてみると、包み込まれるような安定感と体重の分散による軽やかな座り心地に驚くはずだ。
構造は飛行機で運搬することを想定して折り畳めるようになっている。パッと見ただけでは「本当に座れるのだろうか…?」と疑ってしまうだろう。しかし一度腰掛けてみると、包み込まれるような安定感と体重の分散による軽やかな座り心地に驚くはずだ。
食肉ブランドとして広く世界で知られる神戸牛だが、その牛革はあまり注目を集めることはなかった。食べるだけで終わりではなく、生き物の恵みを余すことなく活かすことはできないか。そんな発想から「神戸レザー」が生まれたという。
「神戸レザー」は「神戸ビーフ」を生み出す但馬牛の原皮から生まれた皮革素材を指す。原皮の状態から個体ごとのシリアルナンバーを登録し、「神戸ビーフ」に認定した但馬牛を個体識別番号とともに管理している。“BLOOM”に用いられる革にも一枚一枚にシリアルナンバーが入っている。
神戸牛は生産数が年間5,000頭までと定められており、供給の関係から“BLOOM”は年産6脚までの限定販売だ。なかなかお目にかかれないが、10月31日まで『DESIGNART TOKYO 2021』のメイン会場となっている〈ワールド北青山ビル1階〉で展示されている。会場では実際に腰掛けたり、材料となっている革を触ることもできる。SDGsを意識した最新デザインを体感できる貴重な機会だ。
「神戸レザー」は「神戸ビーフ」を生み出す但馬牛の原皮から生まれた皮革素材を指す。原皮の状態から個体ごとのシリアルナンバーを登録し、「神戸ビーフ」に認定した但馬牛を個体識別番号とともに管理している。“BLOOM”に用いられる革にも一枚一枚にシリアルナンバーが入っている。
神戸牛は生産数が年間5,000頭までと定められており、供給の関係から“BLOOM”は年産6脚までの限定販売だ。なかなかお目にかかれないが、10月31日まで『DESIGNART TOKYO 2021』のメイン会場となっている〈ワールド北青山ビル1階〉で展示されている。会場では実際に腰掛けたり、材料となっている革を触ることもできる。SDGsを意識した最新デザインを体感できる貴重な機会だ。
《“BLOOM” by Johnny Chiu & KOBE LEATHER》
年間6台限定生産。330万円(税別)。
〈ワールド北青山ビル〉東京都港区北青山3-5-10。〜10月31日。10時〜18時。無休。