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手仕事とアートに彩られた歴史をめぐる旅。『ロエベ クラフテッド・ワールド』が開催中です。
『カーサ ブルータス』2025年5月号より
| Design, Architecture, Art, Fashion | PR | photo_Satoshi Nagare text_Mari Matsubara
職人技とイノベーションから生み出されるプロダクトや、アーティストとのコラボ作品など、ロエベの伝統と革新を紹介する大型展覧会が日本に上陸。OMAとともに手がけた会場デザインにも要注目です。
創業は1846年。マドリードでレザー職人の集団として始まり、ファッションブランドへと進化を遂げてきた歴史と、そのクリエイションに影響を与えたさまざまなアートピース、アーティストとの共創などを紹介しながら、来場者がインタラクティブに楽しめる『ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界』が上海での展示を経て東京・原宿にやってきた。ロエベの豊かな歴史を軸に、7章構成の会場を手がけた建築設計事務所OMAのアソシエイト、ジュリオ・マルゲリに話を聞いた。
「展覧会の始まりとなる『手から生まれたもの』の部屋では、マドリードの第1号店の写真や1940年代のウィンドウディスプレイのデザイン画などアーカイブ資料を展示すると同時に、セレブリティが着た衣装やショーの招待状、音楽、香りなど、五感でロエベの歴史を感じてもらいます。こうした設計は歴史資料に詳しいアーキビストたちとの対話から生まれました」
次なる部屋は「スペインへようこそ」。母国スペインの自然や風土がデザインにどのように影響を与えたかを理解できる展示だ。
「壁面の開口部を覗き込むと、スペインの森の風景や海辺を思わせる演出の中に、その風土と伝統工芸にインスパイアされたプロダクトが展示されています」
「壁面の開口部を覗き込むと、スペインの森の風景や海辺を思わせる演出の中に、その風土と伝統工芸にインスパイアされたプロダクトが展示されています」
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