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メゾン創業270年記念モデルが登場。〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉の美学と技術が融合したタイムピース。

April 4, 2025 | Fashion, Design | PR | text_Housekeeper

スイスの名門時計ブランド、〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉が、卓越した時計製造技術と芸術的感性を融合させた唯一無二の腕時計《Les Cabinotiers Tribute to the Tour de l’Ile（レ・キャビノティエ-トゥール・ド・リルへ敬意を表して-）》を発表した。この特別なユニークピースは、ブランドの歴史が息づく街ジュネーブに捧げる3部作で、時計愛好家から注目を集めている。

まさに芸術品とも言える一本。グラン・フー・エナメルでプラチナ950の40mmケースに収められた文字盤には、熟練職人たちの芸術性あふれるノウハウが最大限に活かされている。今回、全3モデルを発表。

プラチナ製ケースに収められたモデルは、ギヨシェ装飾とグラン・フー・エナメルという非常に独創的な組み合わせを特徴としている。これはメゾンとして初の試みでもある。

18Kピンクゴールド製の繊細に彫金されたダイヤルとケース、荘厳さと躍動感をたたえつつ優美な表情が特徴的だ。

ジュネーブの精神を捉えた《トゥール・ド・リルへ敬意を表して》には、歴史的な石版印刷（リトグラフ）から着想を得て〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉のデザイナーが新たな解釈を添えた塔の姿が描かれている。

プラチナ950ケース、18Kピンクゴールドケースに収められた3部作は、見事なまでに洗練されたデザインと、〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉の比類なき職人技を凝縮。

1つ目のタイムピースは、エナメル技法の中でも、ツヤのある質感を実現した”グラン・フー・エナメル”で「トゥール・ド・リル」をダイヤルに描いたもので、ジャン・デュボワ（1789年-1849年）が下絵を描いた石版印刷に新たな解釈を添えた“ミニアチュール・エナメルペイント”が施されている。

2つ目のタイムピースは、「トゥール・ド・リル」を”グラン・フー・エナメル”で描き、背景にはギヨシェ彫りが施されている。この2つの技法の組み合わせはメゾンにとって初めての試みであり、グラン・フーの作業には約40時間、そしてギヨシェ彫りの技術には16時間が費やされた。

ジュネーブの大切な建造物となっている時計塔「トゥール・ド・リル」は実は、〈ヴァシュロン・コンスタンタン〉の歴史の象徴ともいえる場所。1843年、メゾンはこの塔に工房を置き、ファサードに看板を掲げていた。1875年には、そこから100mほど離れたムーラン通りにある、より広い工房に移転し、その後1906年には最初のブティックをトゥール・ド・リル内にオープンしたのだ。

トゥール・ド・リルの大時計の文字盤には、この都市にとって大きな転換期であった16世紀半ばに遡るジュネーブのモットーである “Post Tenebras Lux（闇の後に光あり）”が記されている。このモットーは、どんなに暗い時代にあっても、明るい未来への可能性があるという考え方を表現したもので、ジュネーブの自由、独立、進歩へのコミットメントを力強く象徴している。そんな広場を前に塔の外観を捉え、単色の原画に忠実に、パステル色調のエナメルで文字盤を表現しているのだ。

3つ目のタイムピースは、ピンクゴールド製のダイヤルに、繊細なバス・レリーフ（浅浮き彫り）を用いて「トゥール・ド・リル」が描かれている。エングレービングの作業には実に140時間が費やされ、重厚さが際立つ。