〈カンパニー〉の“秘密の店”が、東京に初上陸。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

〈カンパニー〉の“秘密の店”が、東京に初上陸。

フィンランドのデザインユニット〈カンパニー〉が、ショップ《サラカウッパ》をイデーショップ自由が丘店に期間限定でオープン。来日した2人に話を聞いた。

ヘルシンキに拠点を置きながら世界中を駆け巡り、数々のプロジェクトを同時多発的に展開するデザインユニット〈カンパニー〉。韓国出身のアーム・ソンとフィンランド出身のヨハン・オリンの2人によるクリエーションは、卓越した技を持つ職人たちとのコラボレーションを基軸に、各地の伝統工芸や地域産業を独自に発展させていくことに特徴がある。

これまで手がけたものは、ロシアのマトリョーシカにはじまり、フィンランドのガラス、メキシコのパピエマシェやブリキ、そして日本のこけしなど、地域性や工芸色の強いものばかりだが、それらを〈カンパニー〉らしい表現で、たまらなくキュートで豊かな色彩のオブジェに昇華していく。
大小7つの木から成る《Trees Lehmusto》は、熟練のマトリョーシカ職人が手がけたもの。
ポルチーニ茸やベニテングタケをモチーフにしたマトリョーシカもキュート。
「私たち2人は、美術大学でデザインの手法やマーケットでの展開は、しっかりと学びました。でも、いざ仕事をしようと思ったら、どこの誰に製造を頼んだらよいのか皆目検討もつかない、言わば“ものづくりの素人”だったのです。だから、まずは自分たちでものづくりの現場を訪れ、一から勉強し直すことに。訪問を続けるうちに、素晴らしい人々と次々に出会い、その交流がいまでも継続しているんです。活動開始から12年を経ったいまでも、工房は未だ驚きと感動に満ち溢れる場所。ずばり職人さんたちは、私たちにとってアイドルであり、ヒーローなんです!」

見知らぬ土地で、新たな技やものづくりの考えを教わりつつ、デザインのあり方を問う。彼らは、こうした一連の活動を「シークレット(秘密)」と呼んでいる。

「ガイドも通訳も付けないので、当然言葉は通じません。でも、プロセスや仕上がり、場の雰囲気や表情だけで、理解し合えるときがある。もちろん、ときに勘違いもあるけれど、それが思いがけない結果を生んだりすることもあります。でも、まだ見ぬ “秘密” と出合い、その扉を開けて道を進むことで、また新しい物語が始まるのです」
(左から)アーム・ソン、ヨハン・オリン。〈イデーショップ 自由が丘店〉のショップ・イン・ショップのなかでポーズ。
アームとヨハンは、移動するときも積極的に公共交通機関を利用し、鉄道職員や車内の人々との交流も欠かさない。予測不可能な出来事に、心や体がどのように反応するのか。そんな新鮮でピュアな感覚が、カンパニーのクリエーションに大きく影響している。

そして、旅と並行するように彼らの活動の軸となっているのが、ヘルシンキの中央駅前広場近くに構えるショップ〈サラカウッパ〉の運営だ。

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