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パリの旗艦店が移転オープン! 吉岡徳仁によるイッセイ ミヤケ。
『カーサ ブルータス』2024年5月号より
April 12, 2024 | Design, Architecture, Fashion | PR | photo_Yuji Ono text_Chiyo Sagae
2月末のパリに、暖かな日の光のパワーを感じさせる〈イッセイ ミヤケ〉の旗艦店が誕生。歴史と文化の街に新たな未来を描く、吉岡徳仁の空間デザインが話題です。
国内外で〈イッセイ ミヤケ〉の店舗を手がけてきた吉岡徳仁がパリの旗艦店を完成させた。ミニマルで現代的であるという共通性を保ちながらも、パリ店を特徴づける要は生き生きと精彩を放つオレンジのアルミニウムウォールだ。
「太陽をイメージしたオレンジに、イッセイのものづくりのフィロソフィーを託しました」と吉岡。
アルミニウムパネルを電解染色する際の温度や湿度、時間の僅差が各々の仕上がりにわずかな違いを生み、それらを並べた壁は繊細なニュアンスを宿す。計算し尽くされた吉岡の精巧なデザインに、それは意図せぬ優しい輝きを添える。
アルミニウムパネルを電解染色する際の温度や湿度、時間の僅差が各々の仕上がりにわずかな違いを生み、それらを並べた壁は繊細なニュアンスを宿す。計算し尽くされた吉岡の精巧なデザインに、それは意図せぬ優しい輝きを添える。
モダンな内部と、そのまま残した19世紀の建物の外観との対比も、吉岡デザインの真骨頂だ。
「歴史的なものと未来的なもののミックスが好き」と、細部に仕掛けたさまざまなアイデアも必見だ。
小石にセメントを流し、表面を研磨したテラゾーの床もそのひとつ。石の大小や色の割合まで吉岡が指定し、職人が現場で製作した床が、古の建築を引き立てる。
「歴史的なものと未来的なもののミックスが好き」と、細部に仕掛けたさまざまなアイデアも必見だ。
小石にセメントを流し、表面を研磨したテラゾーの床もそのひとつ。石の大小や色の割合まで吉岡が指定し、職人が現場で製作した床が、古の建築を引き立てる。
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