真っ白い“工場”で生まれるサイモン・フジワラのアート。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

真っ白い“工場”で生まれるサイモン・フジワラのアート。

会場全体が一つの工場になっている展覧会。謎めいたストーリーに観客もさまざまな形で参加するアートです。

サイモン・フジワラ 1982年日本人の父とイギリス人の母の間に生まれ、ベルリンを拠点に活動。2010年、優れた現代美術作家に贈られるカルティエ・アワードを受賞。2012年、イギリスのテート・セントアイヴスで大規模個展を開催。10月9日〜11月27日の『岡山芸術交流2016』にも参加。
サイモン・フジワラの日本で初めての個展会場は床も壁も真っ白。虚実入り交じるストーリーが見え隠れする。

Q 展覧会タイトルの「ホワイトデー」とは?
ロマンスをお金に換える、その資本主義的なやり方に興味を持ったんだ。またこの儀式によってこの人は好き、あの人は嫌いといった普段は見えないヒエラルキーがあらわになる。この展覧会にはそういった要素が混ざり合っている。
《再会のための予行演習》(2011〜13年)。離れて暮らしていた父と再会するにあたり、2人は陶芸教室でバーナード・リーチを手本に制作するがうまくいかない。結局お手本のリーチ作品を壊すしかなかったという作品。
Q 会場には毛皮工場があって、実際に“工員”が働いています。
会期中、毛皮のコートを分解する。ばらばらにした毛皮には生きていたときの傷や穴、加工するときの線やスタンプなどが見える。毛皮のコートの裏側から自然や産業と経済、毛皮に関する価値観の変化などが浮かび上がる。毛皮の善悪を言うつもりはなく、見る人がいろんな疑問を持ってくれればいいと思っている。

Q ミルクを描いた絵の《乳糖不耐症》の意味は?
これは北朝鮮の万寿台アートファクトリーという工房で描いたもの。北朝鮮では生乳が生産されていないのでこのモチーフを選んだ。会場にはこの絵を含め、僕が作ったものはほとんどない。今はシェアの時代だ。僕は制作のプロセスをオープンにした、または触媒作用を引き起こしただけなんだ。
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