
パルテノン神殿
Parthenon(BC438)
- Photo: AFLO
- Text: Chihiro Kurimoto
- Editor: Ai Sakamoto
紀元前438年完成。当時の優秀な建築家や工芸家が集められ、15年の歳月をかけて建設された。ギリシャのシンボルともいえるアクロポリスの丘に建つ神殿で、アテネの守護神アテナ神を祀っている。ローマ帝国時代にはビザンチン教会、オスマン帝国時代にはイスラム教寺院として使用された。1687年に大トルコ戦争で神殿が大破したため、19世紀以降に大がかりな修復作業が行われ、現在の姿となった。神殿はドーリア式だが、内部の柱など部分的にはイオニア式を取り入れている。建物の周囲約160mに46本の柱が立つ。柱は下から見上げた際に均等に見えるよう、1本1本の太さや間隔を変えて建てられたといわれている。1987年には、世界遺産に登録された。