空間アートの名手、ラング/ボーマンの新作がパリの老舗デパートに登場! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

空間アートの名手、ラング/ボーマンの新作がパリの老舗デパートに登場!

公共空間に突如現れる空間アートの名手ラング/ボーマンによる新作《Beautiful Tube #6》がパリの老舗デパート〈ギャラリー・ラファイエット〉内のギャラリー空間に登場。作品鑑賞のためにトンネルに入ると……。そこで待ち受けるものは !?

(c) Daniel Baumann
これまで、パリの美術館〈パレ・ド・トーキョー〉の屋上に実際に宿泊できるワンルームホテル《エヴァーランド》や、建物の窓や扉から侵入した空気チューブが外に飛び出し、また侵入する《confort/コンフォルト》シリーズなど、都市の公共空間に奇想天外な作品を出現させてきたスイス人アーティスト、サビア・ラングとダニエル・ボーマン。作品空間に身を置くことで、それぞれの “場” に新たな視点を投げかける作品を得意とする。
2008年、マドリッドに現れた《コンフォルト #6》。建物の内部に空気入りチューブが入り込み、また窓を通して外へとつながる。建物の外と内との境界の概念を塗り替える。 Lang/Baumann, Confort #6, 2008, Madrid, Espagne. (c) L/B
今回の “場” は、パリの老舗デパート〈ギャラリー・ラファイエット〉本館1階の現代アートギャラリー。白い壁で囲まれた会場に現れたのは、黒く、巨大なボックス。

ジグザグに折れ曲りながら続く窓のない渡り廊下のような外観と、黒く塗られた出入り口は、その先に続く長い暗闇を連想させる。だが、実際に足を踏み入れてみると、色鮮やかな幾何学模様が床、壁、天井を覆うカラフルな長いトンネルになっている。

彼らは、〈ギャラリー・ラファイエット〉のシンボルであるガラスと鉄でできた丸天井、クーポールから華やかな幾何学模様を発想し、それを対称的な黒いボックスで覆い隠した。

人口密度も高く、消費文化の様々な仕掛けが密集するデパート空間の内部に、静寂と、閉所であるがゆえにもたらされる幸福な気分を感じてもらえたら、とカラフルで小さなトンネル空間《Beautiful Tube #6》をつくったと言う。中に侵入して、老舗デパートの歴史や真髄を体感してもらおうという試みだ。
ギャラリーの白い空間に現れたモノリスのような《Beautiful Tube #6》。内部は半分に仕切られ、左側の階段から入り、右側の階段から出てくるシンプルな仕組み。 Lang/Baumann. Beautiful Tube #6. Galerie des Galeries, Galeries Lafayette (c) Daniel Baumann
《Beautiful Tube #6》の内部。トンネル内部を歩き進むと、幾何学模様の様相が次第に変わっていく。360度絨毯を敷き詰めた内部は静かでコージー。 Lang/Baumann. Beautiful Tube #6. Galerie des Galeries, Galeries Lafayette (c) Daniel Baumann
ギャラリーの白い空間に現れたモノリスのような《Beautiful Tube #6》。内部は半分に仕切られ、左側の階段から入り、右側の階段から出てくるシンプルな仕組み。 Lang/Baumann. Beautiful Tube #6. Galerie des Galeries, Galeries Lafayette (c) Daniel Baumann
《Beautiful Tube #6》の内部。トンネル内部を歩き進むと、幾何学模様の様相が次第に変わっていく。360度絨毯を敷き詰めた内部は静かでコージー。 Lang/Baumann. Beautiful Tube #6. Galerie des Galeries, Galeries Lafayette (c) Daniel Baumann

『ラング/ボーマン展』

〈ギャラリー・デ・ギャラリー〉
Galeries Lafayette Haussmann 1階 40 Bd. Haussmann 75009 Paris。~6月9日。11時~19時。月曜休み。入館無料。