アイデンティティを大切にした〈MINI〉ならではの未来のクルマ。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

アイデンティティを大切にした〈MINI〉ならではの未来のクルマ。

『カーサ ブルータス』2019年2月号より

〈MINI〉初のプラグインハイブリッド車とはどんなクルマ? 静岡県浜松市を拠点にした活動で注目の若手建築家3人組に、そのコンセプトを解き明かしてもらいました。

静岡県磐田市の〈東貝塚の納屋〉は、築40年の鉄骨造倉庫兼簡易住居を転用。コンクリート、金属、木、ガラスなど素材を繊細に調整し、周囲との距離感を保つ。
東海地方を拠点に活動しながら、海外からも注目される建築設計事務所、403architecture[dajiba]。その設計スタイルは共同代表である彌田徹・辻琢磨・橋本健史の3名が初めのスタディから設計、修正、施工監理までのすべての段階で、徹底して話し合い合意した上で建築を完成させる、「熟議」の手法を取っている。

撮影の舞台となった〈東貝塚の納屋〉も、そのようなプロセスを経て2018年に竣工した。地域の伝統的な建物配置は崩さず農村の雰囲気を残しつつ、閉じていた倉庫の1階を開放的にして周囲の環境を生活に取り込んだ。そんな彼らが〈MINI〉ならではの未来の選択肢《MINI CROSSOVER PHEV》を約1週間試乗した。それぞれが感じたことを聞いてみよう。

「どっしりした乗り心地なのに、アクセルを踏むとグンと加速するので気持ちがいいですね。室内も広いのに、運転しているともっとコンパクトなクルマに乗っているような感じがして、外から見たときと乗っているときの“スケール感”が違って分からなくなるのが面白い」と、〈MINI〉伝統のキビキビした走りをスケール感の違いで受け止めた辻さん。一方、彌田さんは?
〈MINI〉ならではの丸いセンターディスプレイは外周部の照明がカラフルに変化。
両手がふさがっていても、バンパーの下で足を動かすとテールゲートが開閉。
日常のドライブは「オートeドライブ」モードで、モーターとエンジンが自動で効率よく切り替わり、キビキビした走り
が楽しめる。
公共の充電スタンドや家庭用充電設備(要電気工事)にプラグイン、約3時間でフル充電に。黄色はこのクルマのシンボル。
〈MINI〉ならではの丸いセンターディスプレイは外周部の照明がカラフルに変化。
両手がふさがっていても、バンパーの下で足を動かすとテールゲートが開閉。
日常のドライブは「オートeドライブ」モードで、モーターとエンジンが自動で効率よく切り替わり、キビキビした走り が楽しめる。
公共の充電スタンドや家庭用充電設備(要電気工事)にプラグイン、約3時間でフル充電に。黄色はこのクルマのシンボル。
「音がいい。オーディオはもちろん、エンジンをかけたときの音やドアの開閉音まで、自分の動作がそれぞれ心地いい音になって戻っってくるので、その都度テンションが上がります。音のすみずみまでデザインされているクルマなのでしょう。そういった小さなこだわりの積み重ねによって、単なる移動手段ではなく、生活を彩る空間の一部のように感じました」と、耳で感じ取ってくれた。

最後に、仕事で岐阜まで往復したという橋本さんに聞いた。

「高速の合流車線で、静かなまま加速するのが不思議な感覚でした。〈MINI〉とSUV、ガソリンと電気、というように相反するものがミックスされていることで、ユニークな存在になっている。現代は全く新しい素材でフレームをつくるより、〈東貝塚の納屋〉のように、元からあるものに新しいものを加えて、雑多な状況の中でたくましく、新しい建築をつくることが大切だと思います。このクルマもSUVの余裕あるスペースにモーターやバッテリーを積んで、〈MINI〉らしさを失っていない。アイデンティティを壊すことなく新しいものをつくるのは難しいことですが、僕たちの建築もそうでありたいと思っています」

それぞれ視点は異なるが、建築的にこのクルマを分析した3人。彼らが生み出す、土地のアイデンティティを保った建築手法と、ゴーカートフィーリングを失わない《MINI CROSSOVER PHEV》には、互いに共通点があるようだ。

MINI COOPER S E CROSSOVER ALL4.

●全長4,315×全幅1,820×全高1,595mm。●車両重量1,770kg。●エンジン:直列3気筒DOHC MINIツインパワー・ターボ。●最高出力:100kW(136ps)/4,400rpm。最大トルク:220Nm/1,400〜4,300rpm。●トランスミッション:6速AT。●車両本体税込価格4,980,000円。

問合せ/MINI カスタマー・インタラクション・センター TEL 0120 3298 14。

403architecture [dajiba]

彌田徹・辻琢磨・橋本健史が2011年に共同設立した建築設計事務所。〈海老塚の段差〉〈富塚の天井〉〈代々木の見込〉などの建築作品、著書『建築で思考し、都市でつくる』がある。14年、第30回吉岡賞を受賞。