DESIGN
カイ・フランクが長く愛される理由。この秋、限定復刻版が登場!
October 28, 2016 | Design, Travel | sponsored | text_Hisashi Ikai photo_Satoshi Nagare
“フィンランドの良心”とも呼ばれるカイ・フランク。この秋、彼の名作シリーズに限定復刻版や新色が追加される。なぜ彼の作品は、いつの時代も愛され続けるのか。その理由を旧友であり、カイ・フランクコレクターのタウノ・タルナさんに尋ねた。
フィンランドの巨匠、カイ・フランクの定番といえば《ティーマ》と《カルティオ》。この秋、これらの名作シリーズに限定復刻版や新色が追加される。《ティーマ ライトブルー》は、3年半ぶりとなるニューカラー。清々しい北欧の青空を彷彿とさせる新鮮な印象が特徴だ。《カルティオ タンブラー コバルトブルー》は、カイ・フランクが最も好きだった色のうちの一色。自身が丁寧にセレクトした深みのある青は、深い森のなかに静かに水を湛える湖のようにも見える。
この発売を記念してスキャンデックスは、11月20日まで「カイ・フランク・フェア」を開催中だ。購入者限定で配布される特製リーフレット&オリジナルポストカード(5枚セット)のほか、期間限定のスペシャルボックス入りセットが登場している。
アラビア、ヌータヤルヴィ、そしてイッタラといった、フィンランドを代表するメーカーから、生涯にわたり製品を発表しつづけたカイ・フランク。2011年には生誕100年を記念して、フィンランドで切手と記念コインが発表されるほど、国民的スターだった。
長年家族ぐるみの付き合いをし、世界有数のカイ・フランクコレクターとして知られるデザイナー、タウノ・タルナさんは、旧友のことをこのように語る。
アラビア、ヌータヤルヴィ、そしてイッタラといった、フィンランドを代表するメーカーから、生涯にわたり製品を発表しつづけたカイ・フランク。2011年には生誕100年を記念して、フィンランドで切手と記念コインが発表されるほど、国民的スターだった。
長年家族ぐるみの付き合いをし、世界有数のカイ・フランクコレクターとして知られるデザイナー、タウノ・タルナさんは、旧友のことをこのように語る。
「有名人であったにもかかわらず、まったく偉ぶらない。いつも朗らかで穏やかな、人間味あふれる人でした。その手から繰り出すデザインも、やはりいつも優しさに溢れていましたね」
デザイナーとして個性的な形を生み出すよりも、人々の生活に必要とされるもののあり方、暮らしのなかにひっそりと馴染む態度を模索しながら、いつもディテールを調整していたとタウノさんは語る。
「だからこそ、何十年経っても彼のデザインは古びることがないんです。僕のカイ・フランクコレクションもいまでは3,000点を超えましたが、アートピースのようなものは一点もありません。すべてカイがメーカーから製品として発表したものばかり。僕にとっては、こうした日用品のなかにこそ、カイ・フランクが求めた本質的な美が眠っていると思っています」
デザイナーとして個性的な形を生み出すよりも、人々の生活に必要とされるもののあり方、暮らしのなかにひっそりと馴染む態度を模索しながら、いつもディテールを調整していたとタウノさんは語る。
「だからこそ、何十年経っても彼のデザインは古びることがないんです。僕のカイ・フランクコレクションもいまでは3,000点を超えましたが、アートピースのようなものは一点もありません。すべてカイがメーカーから製品として発表したものばかり。僕にとっては、こうした日用品のなかにこそ、カイ・フランクが求めた本質的な美が眠っていると思っています」
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