FOOD
スケートキッズが作った無添加ピーナッツバター。
August 28, 2014 | Food | a wall newspaper | photo_Ryu Kagioka text_Yuka Uchida
フードディレクターの野村友里も美味しさに驚いたそう! 九十九里にある彼らのファクトリーを訪ねました。
千葉県・九十九里ののどかな田園風景。オーバーオール姿で、スケートボードを乗り回しているのは〈ハッピー・ナッツ・デイ〉の3人。彼らが作るピーナッツバターが、今、美食家の間でにわかに話題になっているのだ。
最年少25歳の村井駿介さんは、ここ九十九里が地元。「実家が農家で、いつか自分もと思っていたんです。実際に畑を手伝い始めたら、やりたいことがどんどん出てきて……」(村井)。そんなとき、傷モノのトマトでジュースを作るアイデアが浮かぶ。早速相談したのは、スケート仲間の中野剛さん。「でも俺、ジュースに全然興味が湧かなくて(笑)。あれこれ話しているうちに、千葉といえば落花生。なら、ピーナッツバターを作ろう! となったんです」(中野)
そうして始まった試行錯誤の日々。「YouTubeで調べた作り方を試したり、すり鉢でひたすら落花生をつぶしたり、最初はむちゃくちゃでした(笑)」(村井)。そこに、中野さんの友人で、食品会社を営む錦昭光さんが助っ人に現れる。「ここの風景に惚れ込んじゃって。BMXが趣味なこともあり、すぐに意気投合したんです」(錦)
材料調達やパッケージデザインに奔走しながら、ようやく味が完成したのは今年5月。落花生の焙煎までは工場に依頼しているが、ペースト状にするのも、ラベル貼りや梱包もすべて手作業。作業場からスケートボードで5分の距離には、3人で借りている畑があり、5月に種まきした落花生がすくすくと育っていた。
最年少25歳の村井駿介さんは、ここ九十九里が地元。「実家が農家で、いつか自分もと思っていたんです。実際に畑を手伝い始めたら、やりたいことがどんどん出てきて……」(村井)。そんなとき、傷モノのトマトでジュースを作るアイデアが浮かぶ。早速相談したのは、スケート仲間の中野剛さん。「でも俺、ジュースに全然興味が湧かなくて(笑)。あれこれ話しているうちに、千葉といえば落花生。なら、ピーナッツバターを作ろう! となったんです」(中野)
そうして始まった試行錯誤の日々。「YouTubeで調べた作り方を試したり、すり鉢でひたすら落花生をつぶしたり、最初はむちゃくちゃでした(笑)」(村井)。そこに、中野さんの友人で、食品会社を営む錦昭光さんが助っ人に現れる。「ここの風景に惚れ込んじゃって。BMXが趣味なこともあり、すぐに意気投合したんです」(錦)
材料調達やパッケージデザインに奔走しながら、ようやく味が完成したのは今年5月。落花生の焙煎までは工場に依頼しているが、ペースト状にするのも、ラベル貼りや梱包もすべて手作業。作業場からスケートボードで5分の距離には、3人で借りている畑があり、5月に種まきした落花生がすくすくと育っていた。
3人がピーナッツバターにのめり込む姿は、スケートパークで黙々と練習をするスケーターに重なる。そう伝えると、「スケーターって、階段とか手すりとか、目の前の風景を最大限に楽しめるんです。ピーナッツバターもそんな感じ。旨いピーナッツがあるなら、それで何かしようよ! って。ホント、それだけなんです」(中野)
優しい甘さと、ピーナッツの香ばしさ。シンプルでストレートな味わいは、彼らの動機そのものだ。
優しい甘さと、ピーナッツの香ばしさ。シンプルでストレートな味わいは、彼らの動機そのものだ。
粒あり、粒なしの2種類。各750円(税込)。ピーナッツ柄の保冷カバー(缶クージー)が梱包材代わり。