VEHICLE
バックパッカーに似合うクルマ? つまり知的で文化度が高いって話。
May 22, 2014 | Vehicle, Architecture | Driven By Design | text: Hiroki Iijima photo: Tatsuya Mine
オシャレでクリエイティブな何かの工房のようなこの建物は高野山のゲストハウス。ここに集まる内外の客人の若さと躍動感に似合うV40で。
高野山に行けば誰もが訪れる奥の院・御廟まで徒歩30分以内という恵まれたロケーション。宿坊の集まる町の中心部から離れた町はずれにあることが、かえって人気を集める理由にもなっている。
御廟では毎朝6時に弘法大師に食事を供える儀式が行われる。明日は早起きして見に行くつもりです、と取材時に居合わせた宿泊客が言うので、せっかくだから我々も同行することに。1000年もの間続けられてきたその厳粛なお勤めを目にすることができて良い思い出となった。
お客の8割近くが外国人といい、決して広くないハウス内はまさに袖触れ合うも多生の縁感覚に満ちている。モダンで軽快な雰囲気ゆえ欧米豪からのバックパッカーに好評なのも肌身でわかる。個人的に、旅先の彼らはラフな出で立ちでも、インテリで文化度高く、けっこうリッチというイメージを持っていたが、それがますます確信へと変わっていった。
このところ人気上昇中のボルボV40は欧州車の世界ではVWゴルフのセグメントに一応属すことになっているが、どう見ても別ジャンルにしか見えない。
V40の中でも今回のモデルはAWDつまり4WD車で、北欧生まれだけあって雪道でもビュンビュン行ける走破性を備えている。エンジンも最もパワフルだ。スキーやスノボ用のウェアがよく目立つのは白銀の世界を前提にデザインするからだろうが、このクルマも思う存分自由闊達にデザインされたに違いない。ゲレンデを下りて大都会に入ってもなお、アウトドアフィールドでの元気はつらつぶりをストレートに主張する。
ウェッジシェイプ、つまり低い先端部からお尻にかけて一気に跳ね上がるようなくさび形のボディは最近あまり見かけなくなったが、こうした2ボックスボディではまだまだ有効な手法であることがわかる。
内装も外観に劣らずパワフルで楽しいので当然ドライビングもスポーティーになる。足回りは硬めでよく締まり、高野山目指して駆け上るワインディングでは、四隅に張り出したタイヤをイメージさせるような安定感が頼もしい。まさしくドリブン・バイ・デザイン、とはこのことだ。
御廟では毎朝6時に弘法大師に食事を供える儀式が行われる。明日は早起きして見に行くつもりです、と取材時に居合わせた宿泊客が言うので、せっかくだから我々も同行することに。1000年もの間続けられてきたその厳粛なお勤めを目にすることができて良い思い出となった。
お客の8割近くが外国人といい、決して広くないハウス内はまさに袖触れ合うも多生の縁感覚に満ちている。モダンで軽快な雰囲気ゆえ欧米豪からのバックパッカーに好評なのも肌身でわかる。個人的に、旅先の彼らはラフな出で立ちでも、インテリで文化度高く、けっこうリッチというイメージを持っていたが、それがますます確信へと変わっていった。
このところ人気上昇中のボルボV40は欧州車の世界ではVWゴルフのセグメントに一応属すことになっているが、どう見ても別ジャンルにしか見えない。
V40の中でも今回のモデルはAWDつまり4WD車で、北欧生まれだけあって雪道でもビュンビュン行ける走破性を備えている。エンジンも最もパワフルだ。スキーやスノボ用のウェアがよく目立つのは白銀の世界を前提にデザインするからだろうが、このクルマも思う存分自由闊達にデザインされたに違いない。ゲレンデを下りて大都会に入ってもなお、アウトドアフィールドでの元気はつらつぶりをストレートに主張する。
ウェッジシェイプ、つまり低い先端部からお尻にかけて一気に跳ね上がるようなくさび形のボディは最近あまり見かけなくなったが、こうした2ボックスボディではまだまだ有効な手法であることがわかる。
内装も外観に劣らずパワフルで楽しいので当然ドライビングもスポーティーになる。足回りは硬めでよく締まり、高野山目指して駆け上るワインディングでは、四隅に張り出したタイヤをイメージさせるような安定感が頼もしい。まさしくドリブン・バイ・デザイン、とはこのことだ。
巡礼車:ボルボV40 CROSS COUNTRY T5 AWD
ややマニアックだが、このエンジンは直列5気筒2リッター・ターボで、90年代初頭のヒットモデル850以来の歴史を持っている。だが、ちょうどこの春、ボルボは全く新しい自社開発2リッターエンジンのお披露目をしたところだ。おそらく近々このモデルも新エンジンが載ることになろう。3,690,000円(ボルボ・カーズ TEL 0120 55 8500)。
巡礼地:Koyasan Guest house Kokuu
設計:竹口健太郎+山本麻子/アルファヴィル。カプセルが8、個室3室を備えたゲストハウス。建物を貫く通路を中心にしたシンプルな構造だが、日本人・外国人を問わず居心地の良さを感じられるセンスが漂う。「気の利いた」感がそこここに。●
和歌山県伊都郡高野町高野山49-43 TEL 0736 26 7216。毎年2月は休業。