FASHION
話題を呼んだ〈エルメス〉のアトリエが帰ってくる！
| Fashion, Design | casabrutus.com | text_ Housekeeper
今年3月に東京で開催された『エルメスの手しごと展』が10月、名古屋と博多に巡回する。会期中は、本国のアトリエからやってきた職人が、10種類の職人技を披露。
スカーフの縁をくるりと巻き込みながら手作業で均一に縫い込む、フランス特有の技法「ルロタージュ」。Photo: Alex Profit
手に吸い付くようなレザー、色鮮やかなスカーフ、繊細なジュエリー。手にするたびにうっとりしてしまう、〈エルメス〉の製品の魅力は、一体どうやって生まれるのか。10月から名古屋と博多で開催される『エルメスの手しごと』展で、その答えが見つかる。
レザーの手袋は、裁断する前にレザーをパイ生地のように手作業でじっくり引き延ばしていく。この過程があるからこそ、より一層強く、しなやかで、指の動きによって型崩れすることのない手袋が出来上がる。Photo: Christophe Bornet
2011年から世界各地で巡回する同イベントは、今年の3月に東京で開催され、話題を呼んだ。今回もフランスのアトリエから職人が来日し、バッグ、鞍、スカーフ、手袋、ネクタイ、ジュエリー、時計など10種類のデモンストレーションを披露する。想像をはるかに超える卓越した技と長時間に及ぶ、緻密な手しごとの数々を同時に見る、またとない機会だ。
また博多では、フランスを拠点とする老舗クリスタルメゾン〈サンルイ〉の手仕事を360°VRで楽しむこともできる。
また博多では、フランスを拠点とする老舗クリスタルメゾン〈サンルイ〉の手仕事を360°VRで楽しむこともできる。
時計のムーブメントを構成する、何百もの小さな部品は、ひとつひとつが100分の1ミリ単位の精度でかみ合うことが必要。部品の数は、複雑なものになると1,000個以上。Photo: Alex Profit
鞍は、1本の糸の両端に2本の針を取り付け、ひと針ずつ縫い目の中で糸が交差するように縫い合わせる技法「サドルステッチ」で丁寧に手縫いされている。Photo: Gianpaolo Vimercati
普段はパリにいる職人に、エルメスの哲学や未知への挑戦、熟練の技について質問をすることができる、この機会をお見逃しなく。
『エルメスの手しごと展“アトリエがやってきた”』
名古屋〈JPタワー名古屋ホール＆カンファレンス〉
博多〈JR九州ホール〉
福岡市博多区博多駅中央街1-1JR博多シティ9F TEL 03 3569 3300。10月14日〜10月19日。11時〜19時。
エルメスジャポン
TEL03 3569 3300
