原美術館が『快楽の館』になる。篠山紀信ヌード写真作品展。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

原美術館が『快楽の館』になる。篠山紀信ヌード写真作品展。

1960年代から現在まで数多くのヌード写真を撮り続けてきた写真家・篠山紀信。〈原美術館〉を舞台に撮りおろした新作ヌード写真の企画展が、同美術館で開催される。

図版全て:篠山紀信「快楽の館」2016年 (c)Kishin Shinoyama 2016
「ここ(=原美術館)で撮った写真をここに帰す(=展示する)」。本展の出発点はこの篠山のアイデアだ。展示される作品はすべて原美術館が舞台。30名にものぼるモデルを起用した撮影は、展示入れ替えの休館期間を利用して敢行された。そもそもどうして、この場所で撮影をしたのか?
〈原美術館〉は渡辺仁の設計により、1938年に西洋モダニズム建築のデザインを取り入れた私邸として竣工した建物。中庭を包み込むように緩やかな円弧を描いた空間、外壁のオフホタイトのタイル張りが特徴で、美術館として生まれ変わった現在も、日本近代建築の面影をそのまま残している。その建物の魅力こそが、写真家・篠山の「撮る欲望」をかきたてた。空っぽの展示室や竣工当時の面影が残る階段、通常は公開されてない屋上などあらゆる場所でシャッターを切り続け、身体と空間によって濃密なイメージが生み出されていく。