第17回『ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展』がついに開催。今年の見どころは? | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

第17回『ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展』がついに開催。今年の見どころは?

世界46カ国が参加する建築界のオリンピック『ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展』。「我々はいかに共存していくのか」をテーマに11月中旬まで開催中。

日本館の展示『ふるまいの連鎖:エレメントの軌跡』。
吉阪隆正設計の日本館(1956年)のピロティ部。こちらにも展示が。
各国のパビリオンが並ぶメイン会場の〈ジャルディーニ〉。正面はセントラーレ館。
アート展と交互で2年おきに開催される『ヴェネチア・ビエンナーレ』の建築展。第17回目となる今回はコロナ禍で再三の延期となったのち、1年遅れでスタートになった。全体のキューレションを務めるのはレバノン出身でMIT(マサチューセッツ工科大学)建築学部長、ハシム・サルキス。「How will we live togetherー我々はいかに共存していくのか」が全体のテーマになっている。気候変動、家族の在り方の変化、難民問題、人種やジェンダー問題、二極化など、私たちが直面する問題に対し、世界各地の建築関係者によるさまざまな取り組みが展示になる。

例年の通り、〈ジャルディーニ〉の各国パビリオンではテーマに沿って独自の展示を発表。日本館は『ふるまいの連鎖:エレメントの軌跡』のタイトルで、建て壊しになった家屋の古材などを会場に持ち込み、昔の暮らしぶりなどの写真とともに展示。パビリオンのピロティや周辺には古材をリサイクルして作られた家具やストレクチャーも展示されている。キュレーターは門脇耕三が務め、長坂常、岩瀬諒子、木内俊克、砂山太一、元木大輔の5氏が設計担当として参加した。
その昔は弾薬庫だった〈アルスナーレ〉会場。
〈V&A博物館〉によるロンドンのモスクの一部を再現したものなど、〈アルセナーレ〉内には展示がぎっしり。
キューレーターを務めたハシム・サルキス。
生涯金獅子賞を受賞したラファエル・モネオ。おめでとうございます!
セントラーレ館は「境界を超えて」「ひとつのプラネットとして」の2テーマで展開。旧弾薬庫〈アルスナーレ〉の巨大なスペースの展示テーマは「多様な存在の中で」「新しい世帯のあり方」「これからのコミュニティ」となっている。イラク、グレナダ、ウズベキスタンの3国も今回初参加し、文字通り多様で興味深い内容になっている。

通常はオープン時に各部門の賞が発表になるが、コロナ禍で展示側も審査員も渡航が難しいため、妹島和世が審査員長を務める各賞の選考は8月末になる予定。生涯金獅子賞はスペインを代表する建築家ラファエル・モネオが受賞。イタリア出身でブラジルで活躍した建築家リナ・ボ・バルディにも特別生涯金獅子賞が贈られている。

ヴァーチャルツアーなどのデジタル展示は例年より充実しているので、要チェック。

『La Biennale di Venezia 17th International Architecture Exhibition 』

Giardini and Arsenale, Venice TEL 39 41 5218 828。〜2021年11月21日。11時〜19時。入場料25ユーロ(事前オンライン購入必須)。デジタル展示はこちらから。

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