FASHION
日本で32年ぶり! ガブリエル・シャネルの大回顧展が〈三菱一号館美術館〉で始まります。
『カーサ ブルータス』2022年7月号より
June 11, 2022 | Fashion | a wall newspaper | photo_©Julien T. Hamon text_Yushun Orita
貴重な作品と資料の数々を通してシャネルの世界を堪能する本格的な回顧展が、2022年6月18日〜9月25日まで〈三菱一号館美術館〉で開催されます。
「20世紀で最も影響力の大きい女性デザイナー」といわれるガブリエル・シャネル。そんな彼女のクリエイションだけでなく、服飾史にとどまらない社会的影響までをも一堂に展覧する『ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode』が〈三菱一号館美術館〉にて開催される。
日本では32年ぶりの本格的なシャネルの回顧展となる本展は、ファッションの殿堂である〈ガリエラ宮パリ市立モード美術館〉および〈パリ・ミュゼ〉が主催の国際巡回展。戦後に流行したスーツや、リトル・ブラック・ドレス、イヴニング・ドレスなどそれぞれの時代を象徴する服飾作品をはじめ、時代を超えて世界中で愛され続ける《シャネル N°5》の香水瓶、ブランドのアイコンともいえる《2.55》バッグなど、シャネルの哲学を体現する代表的なアイテムの数々が並ぶ。
婦人用の帽子デザイナーとしてキャリアをスタートさせたガブリエルは、モード界に進出すると自らがファッション・アイコンとなり、1920年代以降の活動的な新しい女性像を先導する存在となった。快適さ、実用性、着心地の良さを追求しつつ、エレガントな美しさをまとったアイテムたち。彼女の後に続く多くの女性たちに支持され、モード界のみならず社会全体に新しい風を吹かせた。
貴重な作品と資料を通してガブリエルの功績を振り返り、シャネルの世界を存分に堪能できる展覧会となっている。
貴重な作品と資料を通してガブリエルの功績を振り返り、シャネルの世界を存分に堪能できる展覧会となっている。
『ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode』
〈三菱一号館美術館〉東京都千代田区丸の内2−6−2。2022年6月18日〜9月25日。月曜休(祝日、6月27日、7月25日、8月15日、8月29日は開館)。10時〜18時(入場〜17時30分)。入館料2,300円。