ART
原美術館のクラシカルな空間が「蜷川ワールド」に!
January 23, 2015 | Art | casabrutus.com | text_Aya Hasegawa editor_Akio Mitomi
写真家・蜷川実花による個展「蜷川実花:Self-image」が原美術館でスタートする。極彩色の鮮烈な写真で知られる蜷川だが、同展はモノクロームのセルフポートレイトをはじめ、「生身に近い、何も武装していない」と蜷川が語る、特別な写真ばかりを集めたものとなっている。
国際的に活躍する、日本を代表する写真家・蜷川実花。映画やミュージックビデオなどの映像作品、ファッションデザイナーとのコラボレーションなどへも活動の幅を広げ、独自のスタイルを貫きつつ挑戦を続ける表現者として常に注目を集めている。蜷川の名を聞いて、多くの人がイメージするのは、「蜷川カラー」と呼ばれるエネルギッシュで鮮やかな色彩だろう。
その色彩とともにアイドルやモデル、花々の輝きを捉えた作品がポジティヴで開放的と評されるが、その一方で、華やかさや幸福感と隣り合わせにある歪みや澱み、衰退の影や死の気配をも捉え続けてきた。
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