ART
ユエ・ミンジュン「笑う男」が〈ドーバー ストリート マーケット ギンザ〉のウィンドウをジャック。
May 20, 2021 | Art, Fashion | casabrutus.com | text_Mio Koumura
「笑う男」で埋め尽くされたコム デ ギャルソン・シャツの2021年春夏コレクションにフォーカス。〈ドーバー ストリート マーケット ギンザ〉でユエ・ミンジュンの賑やかなインスタレーションが展開中です。
目を細め、口を大きく開けて「笑う男」を描き続ける現代アーティスト、ユエ・ミンジュン。彼にフォーカスしたインスタレーションが、〈ドーバー ストリート マーケット ギンザ〉でスタートした。
中国・北京を拠点に活躍するユエが、「笑う男」を描き始めたのは1990年。「笑う男」と化した自身のポートレートを使い、中国社会をシニカルに表現する手法はシニカルリアリズムと評されている。2007年には《Execution(処刑)》(1995年)がロンドン・サザビーズで290万ポンド(約6.5憶円)と当時の中国現代アーティストとしては最高額で落札されるなど世界的にも大きな衝撃を与えた。
中国・北京を拠点に活躍するユエが、「笑う男」を描き始めたのは1990年。「笑う男」と化した自身のポートレートを使い、中国社会をシニカルに表現する手法はシニカルリアリズムと評されている。2007年には《Execution(処刑)》(1995年)がロンドン・サザビーズで290万ポンド(約6.5憶円)と当時の中国現代アーティストとしては最高額で落札されるなど世界的にも大きな衝撃を与えた。
〈ドーバー ストリート マーケット ギンザ〉のエレファントスペースでは、ユエとコラボレーションしたコム デ ギャルソン・シャツの2021年春夏コレクションにフォーカス。Tシャツをはじめ、ブラウス、ジャケット、パンツ、スニーカーまで、ユエの自画像であるピンク色の肌の「笑う男」を敷き詰めた大胆なコレクションをまとったボディが、ステファニー・クエールの象の彫刻の周りで”大騒ぎ”。パワフルなポージングで象の彫刻を囲う姿に、ついつい笑顔が溢れてしまいそうなユニークな空間に仕上がっている。インスタレーションは6⽉10⽇まで。
〈ドーバー ストリート マーケット ギンザ〉東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ⻄館。TEL 03 6228 5080