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【大阪・関西万博】2人のアーティストが創り出したサントリーの「水と生きる」世界。

『カーサ ブルータス』2025年6月号より

| Design, Art, Fashion, Food, Travel | PR | photo_Masanori Kaneshita   text_Yoshinao Yamada

大阪・関西万博の会場内で最も海に近い〈ウォータープラザ〉。サントリーがクリエイティブディレクター・田中直基と、デザイナー・皆川 明に託したのが、ここを舞台に毎夜開催される幻想的で美しいショーと爽やかで心地いいレストランのユニフォームデザインです。

オブジェクト〈ウォーターカスケード〉がスクリーンとなり、月夜に虹がかかる日にアオが体験した世界を、映像、噴水、音楽で表現。Music:菅野よう子、Design/Production:ECA2。
オブジェクト〈ウォーターカスケード〉がスクリーンとなり、月夜に虹がかかる日にアオが体験した世界を、映像、噴水、音楽で表現。Music:菅野よう子、Design/Production:ECA2。
皆川 明によるユニフォームはレセプションスタッフ、ホールスタッフ各2種、計4種を製作。人の動きとともにテキスタイルは豊かな表情を描き出す。
皆川 明によるユニフォームはレセプションスタッフ、ホールスタッフ各2種、計4種を製作。人の動きとともにテキスタイルは豊かな表情を描き出す。
オブジェクト〈ウォーターカスケード〉がスクリーンとなり、月夜に虹がかかる日にアオが体験した世界を、映像、噴水、音楽で表現。Music:菅野よう子、Design/Production:ECA2。
皆川 明によるユニフォームはレセプションスタッフ、ホールスタッフ各2種、計4種を製作。人の動きとともにテキスタイルは豊かな表情を描き出す。
水と空気に目を向ける、物語と食のプレゼンテーション。

今回の万博を象徴するエリアの一つが、海と空に開かれた〈ウォータープラザ〉だ。ここを舞台に、飲料事業で知られるサントリーホールディングスが、空調機メーカーのダイキン工業と共創して、人と自然の未来についてメッセージを投げかける。水と空気を題材に、豊かなメッセージ性を持つ水上ショー『アオと夜の虹のパレード』と自然の恵みを五感で感じるレストラン〈水空 SUIKUU〉で、「いのち輝く未来」を表現する。それぞれに日本を代表するアーティストを起用しながら、娯楽性とともに力強く未来への提言を行う。近しい存在だからこそ問題意識を持ちにくい水。そこに取り組み続けてきた〈水と生きるサントリー〉の思いが表現される。
ライトアップされ、水、音、光によるスペクタルな体験が始まる。
ライトアップされ、水、音、光によるスペクタルな体験が始まる。
約300基の噴水から水が吹き上がり、水のさまざまな動きに目を奪われる。
約300基の噴水から水が吹き上がり、水のさまざまな動きに目を奪われる。
何十億年にわたり地球のすべてを見てきた「水」と「空気」の物語を通じ、より良い未来につながる新たな気持ちの芽生えを促す。
何十億年にわたり地球のすべてを見てきた「水」と「空気」の物語を通じ、より良い未来につながる新たな気持ちの芽生えを促す。
昼は観客参加型の「水と空気のマジカルダンス」を開催。観客が噴水を “操る” ことができる
昼は観客参加型の「水と空気のマジカルダンス」を開催。観客が噴水を “操る” ことができる
ライトアップされ、水、音、光によるスペクタルな体験が始まる。
約300基の噴水から水が吹き上がり、水のさまざまな動きに目を奪われる。
何十億年にわたり地球のすべてを見てきた「水」と「空気」の物語を通じ、より良い未来につながる新たな気持ちの芽生えを促す。
昼は観客参加型の「水と空気のマジカルダンス」を開催。観客が噴水を “操る” ことができる
クリエイティブディレクター、田中直基が手がけた地球の歴史を知る水と空気、その尊さを伝えるショー。

海に張り出した大屋根リングの内側〈ウォータープラザ〉を舞台に、会期中は毎夜2度にわたって開催するショーが『アオと夜の虹のパレード』。300基超の噴水装置、音楽、レーザー光線などが連動した作品は、水を媒介に、水上でダイナミックかつ幻想的な世界を繰り広げる。水と空気に目を向け、すべてのいのちが輝く環境を表現したかったと話すのはショーを構成するクリエイティブディレクター、田中直基だ。

「サントリーは水を中心に、環境の循環という本質を見据える企業です。だからこそ水と空気を生み出す山や森を大事にしてきました。地球における『いのちの輝き』を考えると、人間に限らず、すべての生命が輝く環境でなければなりません。今回は、水や空気を地球の長い歴史や森羅万象を見つめてきた存在として捉え、それらかが長く見つめてきたあらゆる生物や事象を物語で表現しています」

田中はテクノロジーを背景にクリエイションを行ってきた人物。ショーでは、水や空気を用いてさまざまなメタファーを描く。幅広い世代の人々を想定しながら、水、光、映像の動きを調整する。今回は国際的なチームを編成し、海水を用いた水上ショーを演出からメンテナンスまで幅広い知見で実現に結びつけた。

「オンラインを通じてさまざまな情報が同時に得られる時代に、この地だからこそ体験する意味を考えました。万博はさまざまな文化と交流し、そこでオンラインと異なる質の情報に出合うことが魅力です。私たちはまず、心を動かす体験を示すことにしました。水、風、炎、自然と共に織りなすこのスペクタクルショーをたくさんの人々に同時に伝え、心動かし、本質的でシンプルなメッセージを伝えていくことを選んだのです。人間のみならず自然が輝くことは、循環して私たちに返ってくるのだと伝えたい。他者、そして自然への創造力を喚起する物語です。私たちの誰しもが水と空気を共有していること。そのメッセージを子どもに届け、未来へ繋いでくれることを願っています」

Under the Midnight Rainbow「アオと夜の虹のパレード」@ウォータープラザ by 田中直基

ライトアップされた大屋根リングを背景に約8,800平米の水上でショーが繰り広げられる。毎日2回のショーの開始時刻は、8月31日までは19時30分、20時30分、9月1日〜10月13日は19時10分、20時30分。

田中直基

田中直基

たなかなおき 言葉、映像、デザイン、テクノロジーなどの複合的な表現を行い、さまざまな課題をクリエイティブに解決する。TOKYO2020パラリンピック開会式のクリエイティブプラン、日本人で初めてエンターテイメントの国際的アワード、TEA Catalyst Awardを受賞するなど国内外で活躍。今年、NEXT100「世界を救う希望」(Forbes Japan)に選出。

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