ART
LAを代表する現代彫刻家、リッキー・スワローのバーチャルツアー。
| Art | casabrutus.com | photo_Fredrik Nilsen Studio text_Megumi Yamano
ロサンゼルスの〈デビッド・コルダンスキー・ギャラリー〉にて、現代彫刻家リッキー・スワローのバーチャルツアーが開催中。見覚えのある素材を用いた、彼の独特な作品がお家で楽しめます。
ロサンゼルスの中央に位置する〈デビッド・コルダンスキー・ギャラリー〉にて、リッキー・スワローの『BORROWED SCULPTURES』展が開催中だ。オーストラリア・サンレモで生まれ、長年ロサンゼルスを拠点に現代彫刻家として活動しているリッキー・スワロー。身近な物や素材を精緻で神秘的なブロンズ彫刻へと変貌させる彼の作品は、対個人に共鳴するシュールレアリスムを生み出す独自のスタイルを確立している。
今回の作品のひとつであり、ここ数年リッキーが取り組んでいるプロジェクトの第3弾として発表された《Rocking Chair with Rope》は、彼が考える比喩をスカルプチャーで表現したパーソナルワークともいえるだろう。その正確なバランス感覚と物語性の強さを感じながらじっくり眺めると、彼の心の中をひもとくことができるかもしれない。
今回の作品のひとつであり、ここ数年リッキーが取り組んでいるプロジェクトの第3弾として発表された《Rocking Chair with Rope》は、彼が考える比喩をスカルプチャーで表現したパーソナルワークともいえるだろう。その正確なバランス感覚と物語性の強さを感じながらじっくり眺めると、彼の心の中をひもとくことができるかもしれない。
《Rocking Chair with Rope 》では、床にしっかりと固定された椅子と空に向かって伸びるロープが理想と現実のバランスをポエティックに表現し、“コンセプチュアルアートとは何か?”を問い掛ける。またねじれた長いロープを鋳造して制作された《Stringer》は階段の側桁と呼ばれる部分を想起させ、思わず目でロープの軌跡を辿ろうとしてしまう作品だ。
他にも展示会場では、彼がキュレーションを手がけたドイル・レーンの『Weed Pots』も同時に展示している。この機会にぜひ、彼らの作品をヴァーチャルで堪能してみよう。
他にも展示会場では、彼がキュレーションを手がけたドイル・レーンの『Weed Pots』も同時に展示している。この機会にぜひ、彼らの作品をヴァーチャルで堪能してみよう。
『Ricky Swallow BORROWED SCULPTURES』
〈David Kordansky Gallery〉
5130 W. Edgewood Pl, Los Angeles, CA 90019。〜8月29日。
