〈プラダ財団〉にOMA設計の〈トーレ〉がついに完成。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

〈プラダ財団〉にOMA設計の〈トーレ〉がついに完成。

OMAが設計を手がける〈プラダ財団〉に、新たに〈トーレ〉が完成。アートと呼応しながら観客を魅了する、変則的な空間とは。

ミラノでの立ち寄り先として、必ずリストアップされるアート複合施設〈プラダ財団〉。1910年代に建てられた既存の建物と新しい建築とが融合することをコンセプトに、2015年にオープンした同施設だが、この春に最後の建築〈トーレ〉が完成。2018年5月から一般への公開を開始した。

〈トーレ〉は、日本語で “塔” を示すように、ほかの建物よりも高く空に向かってすっと伸び上がる地上9階建の建物。東側からは、なんの変哲ものない白い四角いビルだが、ぐるりと一周してみると、階ごとに窓が突き出していたり、壁が斜めに削られていたりと、建築の独自性が見えてくる。
西側から見たトーレ。真っ白なブロックに鋭角に切り込みを入れたことで、建物がさらに天に向かって伸びているようにも見える。
むき出しになった展望エレベーターをトーレの南側に設置。建物の支柱のように見える斜めのストラクチャーのなかを通り抜ける。
ピンクの大理石で覆われたエレベーター内部。ドアが開くと眩しいほどの光に大理石の色が照らされ、幻想的な感覚に陥る。
西側から見たトーレ。真っ白なブロックに鋭角に切り込みを入れたことで、建物がさらに天に向かって伸びているようにも見える。
むき出しになった展望エレベーターをトーレの南側に設置。建物の支柱のように見える斜めのストラクチャーのなかを通り抜ける。
ピンクの大理石で覆われたエレベーター内部。ドアが開くと眩しいほどの光に大理石の色が照らされ、幻想的な感覚に陥る。
「シンプルな形状のなかに変則性を取り入れることで、展示されているアート作品が空間と呼応しはじめる」。そう語るのは、設計を担当したOMA代表のレム・コールハース。内部に入ると、さらにその特徴が明らかになる。

展示室は、階によって長方形だったり、台形だったりとサイズも形もまちまち。さらに天井高も最上階が8mなのだが、下に降りるたびにどんどん低くなり、一番低い階は3分の1程度の高さ(2.8m)しかないので、フロアを移動するたびに新鮮な感覚を覚える。
水が滴り落ちるボックスのなかに、傘とゴム製のアヒルを展示したダミアン・ハーストの作品。
色とりどりチューリップの花を、巨大なスチールで表現。ジェフ・クーンズの「Tulip」。
1955年製のシボレー・ベルエアーを、長さ3.7メートルのステンレスバーで貫いたウォルター・デ・マリアの「Bel Air Trilogy」。
水が滴り落ちるボックスのなかに、傘とゴム製のアヒルを展示したダミアン・ハーストの作品。
色とりどりチューリップの花を、巨大なスチールで表現。ジェフ・クーンズの「Tulip」。
1955年製のシボレー・ベルエアーを、長さ3.7メートルのステンレスバーで貫いたウォルター・デ・マリアの「Bel Air Trilogy」。
ジェフ・クーンズ、ダミアン・ハースト、ジョン・バルデサーリ、モナ・ファトゥムなど、時代や地域、表現手法なども異なるアーティストの作品を1つの場所に集結させながら、トーレとともにどのような調和を作り出すかというチャレンジングな常設展『ATLAS』を開催中。また、6階にはレストラン&バーも追加オープンしたことで、さらなる注目を集める。
設計を担当したOMAのレム・コールハース。「プラダとのコラボレーションは、20年以上。絶大なる信頼を寄せています」

〈プラダ財団/Fondazione Prada〉

Largo Isarco 2, 20139 Milan, Italy
TEL +39 02 56662612。月・水・木10時〜19時、金・土・日 10時〜21時。火曜休。