ARCHITECTURE
アジア初! グローバルな巨大現代美術館〈M+〉が香港に。
『カーサ ブルータス』2022年1月号より
December 12, 2021 | Architecture, Art | window on the world | photo_Kevin Mak text_Mika Yoshida & David G. Imber
ビクトリア・ハーバーに完成した〈M+〉は、アジア最大を謳うグローバルな現代美術館だ。
33室ものギャラリーに、シアターが3か所、メディアテークやリサーチセンターほか様々な施設が計18階の建物に収まっている。テートモダンやMoMAに匹敵する規模を誇る同館を設計したのは、ヘルツォーク&ド・ムーロン。建物の特徴の一つが、マルチメディア用の巨大展示空間である地下の「ファウンドスペース」。工事中、敷地の地下から出現した電車用トンネルを「掘り出し」、その構造を逆に強調することでアトリウム全体のいわばテーマとした。
同館ではアジア諸国はもちろん、米国や欧州、日本からやってきたアート/デザインコレクションから約1,500点を展示する。中でも英国人アーティスト、アントニー・ゴームリーの《アジアン・フィールド》に熱い注目が集まる。
〈M+〉
38 Museum Drive, West Kowloon Cultural District, Hong Kong。2022年11月まで入館無料。10時~18時(金~22時)。月曜休。予約制。