造本作家、デザイナー・駒形克己の世界に迫る。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

造本作家、デザイナー・駒形克己の世界に迫る。

『Little Eyes』『Little Tree』など自由な発想に満ちた絵本で知られる造本作家/デザイナーの駒形克己を紹介する展覧会が、11月23日より〈板橋区立美術館〉にて開催する。

『Little Tree』ワンストローク(2008年)
『The Animals in the Forest』(未完絵本)試作(2012〜2013年頃)
『Little Tree』ワンストローク(2008年)
『The Animals in the Forest』(未完絵本)試作(2012〜2013年頃)
駒形克己は、国内外での長いキャリアを持つ造本作家/デザイナーだ。永井一正のもと日本デザインセンターでキャリアを積んだ後、アメリカへ渡りニューヨーク・CBS本社やシェクターグループでグラフィックデザイナーとして活躍。1983年に帰国してからはオフコース、安全地帯などのアルバムジャケット、コム デ ギャルソンなどのファッションブランドの招待状やタグなどのデザインを手がけてきた。
ズッカ ロゴ決定稿(1988年頃)
コム デ ギャルソン オム メッセージカード(1988年)
「日本のデザイン 1950-1955展」案内状(パリ、ポンピドゥー・センター)1996年
ズッカ ロゴ決定稿(1988年頃)
コム デ ギャルソン オム メッセージカード(1988年)
「日本のデザイン 1950-1955展」案内状(パリ、ポンピドゥー・センター)1996年
『Little Eyes1 はじめてのかたち』(偕成社)1990年
『ごぶごぶ ごぼごぼ』(福音館書店)1999年
『ぼく、うまれるよ!』(ワンストローク)1995年
『Little Eyes1 はじめてのかたち』(偕成社)1990年
『ごぶごぶ ごぼごぼ』(福音館書店)1999年
『ぼく、うまれるよ!』(ワンストローク)1995年
1989年、長女が誕生したことをきっかけに絵本づくりを開始。そのデザイン的視点に立った切り抜きや変形ページを活用した造本は、新しいタイプの絵本として注目を集めた。2010年ボローニャ国際児童図書展でラガッツィ賞に輝いた駒形の代表作である《Little Eyes》シリーズには、言葉が通じない幼児とコミュニケーションを取ろうとする父親の思いが反映されている。また、昨年上梓した絵本『ぎゅ ぎゅ ぎゅ―』(KADOKAWA)にはお孫さんの反応が反映されているという。
『Little Eyes3 いろ・いろ・いろ』偕成社(1990年)
NBAオールスターゲーム案内状(1982年)
『Little Eyes3 いろ・いろ・いろ』偕成社(1990年)
NBAオールスターゲーム案内状(1982年)
本展では、アメリカ時代の実験的な試作から、音楽、ファッションでの仕事、絵本の制作のプロセスがわかるスケッチなどを展示。ユニークな絵本の魅力を立体的に見ることができるコーナーも設けられる。約300点の作品を通して駒形の初期から現在までの足跡をたどる、初の試みとなる。

「東京23区初の区立美術館」として1979年に開館した〈板橋区立美術館〉に、長く深く愛されるポップなデザインに会いに行こう。

『小さなデザイン 駒形克己展』

〈板橋区立美術館〉
東京都板橋区赤塚5-34-27。11月23日〜2020年1月13日。9時30分~17時(入館は~16時30分)。月曜休(1月13日は祝日のため開館)、12月29日~1月3日。一般650円。 TEL 03 3979 3251。