TRAVEL
内田鋼一プロデュース! クリエイターが技を尽くした宿〈湯の山 素粋居〉。
| Travel, Architecture, Art, Design, Food | casabrutus.com | text_Mutsumi Hidaka
三重県・湯の山温泉に、12のヴィラを持つ宿〈湯の山 素粋居(そすいきょ)〉がオープンした。見どころは、様々なジャンルのクリエイターが集結してつくりあげた上質な空間。プロデュースした陶芸家・造形作家の内田鋼一に話を聞きました。
●8つの素材をテーマにした、美術館のような宿。
緑深い鈴鹿山脈の麓、古くから名湯で知られる湯の山温泉に、日本が誇る才能と技を集結させたヴィラ〈湯の山 素粋居〉がひそやかにオープンした。13,928㎡の敷地には独立したヴィラとレストラン、レセプション棟が点在。建築デザイン監修、アートキュレーションを手がけたのは、世界で高い評価を得る陶芸家にして造形作家の内田鋼一。また、茶人・千宗屋やパティシエ・辻口博啓ら幅広いジャンルのトップランナーが、上質で心地よい空間づくりに携わっている。
「この敷地全体がひとつの美術館で、建物すべてが作品として存在する。そんな空間を目指しました。客室棟はひとつとして同じ間取り、同じしつらえはありません。それぞれ土、石、漆喰、木、漆、和紙、硝子、鉄というマテリアルをテーマに、その力を引き出す設計やデザインを熟考しました。壁の版画ひとつ、書架の本ひとつなおざりにせず、個を際立たせる仕掛けを散りばめる。そのために物事の本質を知るその道のプロや、信頼を寄せるものづくりの作家・職人と一緒につくりこみました」(内田鋼一)
普段は改めて触れる機会のない無垢木や大きな石の手触りを感じ、本来ならガラスケース越しにしか見られない貴重な美術品を身近に感じながら過ごす。そんな贅沢がここにはある。
「この敷地全体がひとつの美術館で、建物すべてが作品として存在する。そんな空間を目指しました。客室棟はひとつとして同じ間取り、同じしつらえはありません。それぞれ土、石、漆喰、木、漆、和紙、硝子、鉄というマテリアルをテーマに、その力を引き出す設計やデザインを熟考しました。壁の版画ひとつ、書架の本ひとつなおざりにせず、個を際立たせる仕掛けを散りばめる。そのために物事の本質を知るその道のプロや、信頼を寄せるものづくりの作家・職人と一緒につくりこみました」(内田鋼一)
普段は改めて触れる機会のない無垢木や大きな石の手触りを感じ、本来ならガラスケース越しにしか見られない貴重な美術品を身近に感じながら過ごす。そんな贅沢がここにはある。
「それもこれ見よがしだと野暮になるから、あくまでさりげなく。本物の持つ“素”の力をいかに“粋”にプレゼンテーションするか。辿り着いた落としどころが“居”心地の良さを醸すものになれば。“素粋居”という名前には、そんな思いも込めています」
客室棟ごとに選書家の幅允孝が選んだ本も、〈猿田彦珈琲〉大塚朝之によるオリジナルブレンドも、パティシエ・辻口博啓によるウエルカムスイーツも、客室ごとに異なる8つの素材がテーマ。アメニティや部屋着、ライティングデスクのレターセットも、さりげなく自然素材由来のもので整えられている。
客室棟ごとに選書家の幅允孝が選んだ本も、〈猿田彦珈琲〉大塚朝之によるオリジナルブレンドも、パティシエ・辻口博啓によるウエルカムスイーツも、客室ごとに異なる8つの素材がテーマ。アメニティや部屋着、ライティングデスクのレターセットも、さりげなく自然素材由来のもので整えられている。
土、石、漆喰、木、漆、和紙、硝子、鉄。8つの素材をテーマにしたヴィラは12棟。茶人、漆作家、ガラス作家らによる調度や装飾は、ここだけの特別あつらえも。1泊では到底、味わいきれないほど見どころが多い。一棟ずつに設けられた源泉掛け流し露天風呂も形や素材がそれぞれ異なり、「次回はあのヴィラに泊まってみたい」と期待が高まる。
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