DESIGN
追悼・榮久庵憲司 | 榮久庵さんから教わったこと。
| Design | a wall newspaper | text_Akio Mitomi editor_Yuka Uchida
生前の榮久庵氏と交流があった、桐本泰一さんに聞きました。
日本の工業デザイナーの草分けであり、GKデザイングループ会長だった榮久庵憲司氏が、2月8日に急逝した。その氏と交流があった〈輪島キリモト・桐本木工所〉の桐本泰一さんに、生前の思い出を語ってもらいました。
Q GKデザインのインターンとして働いたことがあるそうですね。
大学1年生のとき1か月間、時給450円でした。模型工房でスチレンボードをカットする仕事で、キーボードからシステムキッチンの原寸大模型まで作りました。また素材をどうすると曲がるのか、あるいはプレゼンの精度を上げるための道具や素材にはどういうものがあるのかを教えてもらいました。木工職人の息子としては大変興味深く、そのとき学んだことはコクヨでもすぐに役立ちましたね。
Q 榮久庵氏と直接の交流は?
家業に携わるようになってから、伝統工芸国際フォーラムの代表をしていた榮久庵さんの月例セミナーに参加するようになり、懇親会で直接お話しする機会もありました。自分の考えをぶつけたのですが、「お前、何言っとるかわからん!」と叱られまして……(笑)。熱意だけでは駄目で、何をどうしたいのか、人を説得する言葉をしっかりまとめておかなければならないということを学びました。お坊さんだけあり、物の根底にあるのは何なのか、ということをおっしゃったのだと思います。
Q 榮久庵氏とGKデザインの作品で一番印象に残っているのは?
長年使われているJR新宿駅のサインです。変わったときに、曲面を用いて視認性を高める、デザインのこだわりに気づきました。
Q GKデザインのインターンとして働いたことがあるそうですね。
大学1年生のとき1か月間、時給450円でした。模型工房でスチレンボードをカットする仕事で、キーボードからシステムキッチンの原寸大模型まで作りました。また素材をどうすると曲がるのか、あるいはプレゼンの精度を上げるための道具や素材にはどういうものがあるのかを教えてもらいました。木工職人の息子としては大変興味深く、そのとき学んだことはコクヨでもすぐに役立ちましたね。
Q 榮久庵氏と直接の交流は?
家業に携わるようになってから、伝統工芸国際フォーラムの代表をしていた榮久庵さんの月例セミナーに参加するようになり、懇親会で直接お話しする機会もありました。自分の考えをぶつけたのですが、「お前、何言っとるかわからん!」と叱られまして……(笑)。熱意だけでは駄目で、何をどうしたいのか、人を説得する言葉をしっかりまとめておかなければならないということを学びました。お坊さんだけあり、物の根底にあるのは何なのか、ということをおっしゃったのだと思います。
Q 榮久庵氏とGKデザインの作品で一番印象に残っているのは?
長年使われているJR新宿駅のサインです。変わったときに、曲面を用いて視認性を高める、デザインのこだわりに気づきました。
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