明治維新を生き抜いた知られざる絵師《見たて似たかきん魚》|ニッポンのお宝、お蔵出し
| Art | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
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《見たて似たかきん魚》動物の擬人化は師、歌川国芳ゆずりだが、芳幾も負けてはいない。太田記念美術館蔵。

《見たて似たかきん魚》右下で亀がにらみをきかせている。太田記念美術館蔵。

《見立似たかきん魚》中央のナマズも人気歌舞伎役者の顔だ。太田記念美術館蔵。

《与ハなさけ浮名の横ぐし》歌舞伎役者を猫の顔で表現。猫なのに役者の個性が描き分けられているのはさすがだ。個人蔵。

《龍宮の日待》。海の生き物たちが宴会を繰り広げる。蛸は8本の足で器用に楽器を操り、フグはふくれたお腹で腹鼓を打つ。個人蔵。

《諸鳥芸づくし》。オウムは声色を使い、フクロウはにらみをきかせる、というように鳥の習性や名前から着想した動作で描かれる。右下の雀が踊っているのは「雀百まで踊り忘れず」からきたものか。中央に鳥ではないコウモリがいるのはご愛敬。太田記念美術館蔵。
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