煌めく《曜変天目》を見に、移転直後の〈静嘉堂@丸の内〉へ|青野尚子の今週末見るべきアート
| Art, Architecture | casabrutus.com | photo_Shin-ichi Yokoyama text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
Photo Gallery写真ギャラリー


丸の内に移転した〈静嘉堂文庫美術館〉(愛称「静嘉堂@丸の内」)のホワイエ。

ホワイエ上部。ホワイエはかつてはラウンジ(休憩所)として使われていた。壁の時計は竣工当時のもの。その下の丸い換気口は当時のデザインを復元している。

当時のデザインを忠実に復元した手すりも見ものだ。

《大名物 唐物茄子茶入 松本茄子(紹鷗茄子)》。もとが破片だったとは思えない完璧な姿だ。

奥は「付藻茄子」と「松本茄子」が納められていた《黒漆注連縄蒔絵箱》。手前は徳川家康から修復を手がけた塗師、藤重父子に二つの茶入が下賜されたときの「付藻 松本茄子 拝領之次第」。家康はみごとに甦った茶入を見て大喜びしたという。

明治後半から大正初期を中心に活躍した菅原直之助の刺繍額《翁》。遠目には絵のように見えるが、すべて刺繍で表現されている。超絶技巧に驚かされる一品。
Loading...