ART
ヴェネチア・ビエンナーレ、必見5選+α!
| Art | casabrutus.com | text_Mami Iida editor_Yuka Uchida
“アートのオリンピック” とも称されるヴェネチア・ビエンナーレ。春から秋にかけて現代美術と建築の展示が隔年で開催されるが、今年はアートの年。グランプリ受賞作品を含めた見どころ5選と、日本館や屋外展示の話題作もレポートします!
11月24日まで開催されている第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展。今年のテーマは「May You Live in Interesting Times(数奇な時代を生きられますように)」。ディレクターはロンドンのヘイワードギャラリー館長ラルフ・ルゴフが務め、現在進行形の社会問題と、それに対するアーティストの取り組みなどが紹介されている。2つのメイン会場で開かれる企画展には世界から79組が招かれ、国別パビリオンにも90カ国が参加。この中から、ヴェネチアに行ったらぜひ見てほしい話題のアートをピックアップしてみた。
1. 国別パビリオン・金獅子賞のリトアニア館
国別パビリオン部門のグランプリ、金獅子賞を受賞したのは、バルト三国のひとつリトアニア。同国出身の女性3人によるオペラ・パフォーマンス「Sun & Sea (Marina)」を展覧会として国外で初めて上演した。館内に仮設された砂浜で水着を着た演者が余暇を過ごしながら、気候変動や現代社会のライフスタイルを歌う作品で、一見のどかな風景と音楽だが、三文オペラで有名なブレヒトの演劇のように、人間の振る舞いへの批判を促す。会期中、演者によるパフォーマンスは土曜日のみなのでご注意を。
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