今週末は神戸へ。『神戸モダン建築祭』で港町・神戸の近現代の名建築を一挙公開!
November 21, 2024 | Architecture, Design, Travel | casabrutus.com | text_Keiko Kusano
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1977年竣工の複合施設〈ローズガーデン〉。神戸・北野に点在する安藤忠雄の設計による建築の中で、一番最初に建てられたものだ。会期中、全日公開。
普段は入ることができない〈ローズガーデン〉最上階のバーだった空間が特別に公開される。
「外に閉じて内に開く」安藤建築の特徴を実感できる中庭。
1909年にドイツ人実業家の邸宅として建てられた建物。戦後は〈中華民國留日神戸華僑總會〉として使われており、昨年の『神戸モダン建築祭』まで一般にはほとんど公開されてこなかった。※会期中、全日公開
〈中華民國留日神戸華僑總會〉のテラス。昔はここから港が一望できたという。
〈シュウエケ邸〉外観。1896年に建築家・アレクサンダー・ネルソン・ハンセルの自邸として建設されたもので、現在はシュウエケ家の自邸として使用されている。ゴシックを基調とするコロニアル様式が、いかにも港町・神戸という佇まいだ。※会期中、全日公開
〈シュウエケ邸〉内観。年代物のフランス製家具や大きなシャンデリア、暖炉などクラシカルなインテリアで統一されている一方、壁面には浮世絵コレクションなどが飾られている。
北野最古の異人館と言われる〈北野メディウム邸(旧スタデニック邸)〉。元々ロシア人貿易商であるスタデニックご夫妻の私邸であったと言われる。現在はコワーキングスペースやカフェとして活用されている。※11月24日のみ公開
日本で最初に建てられたモスク〈神戸ムスリムモスク〉(1931年竣工)も公開に。設計はチェコ出身の建築家、ヤン・ヨセフ・スワガーによる「スワガー建築事務所」。頑強な構造で、阪神・淡路大震災でも被害を免れ、被災した人々を収容したという。※11月23日公開(ただし12時15分〜12時45分/15時15分〜15時45分/16時50分〜17時15分の礼拝時間中の見学は不可)
〈神戸松蔭女子学院大学〉は建築家・永田祐三の竹中工務店勤務時代の名作と言われるもの。銅版葺き切妻屋根とレンガ色のタイルで統一された建物は「中世のヨーロッパの丘に建つ街のイメージ」でつくられたそう。※11月24日公開
〈神戸松蔭女子学院大学〉中心部に建つ〈マグダレンチャペル〉も建築祭パスポートがあれば見学できる。聖書の物語をテーマとしたステンドグラスは、立花江津子によるもの。
長い一本道の坂を上った先にある〈兵庫県立神戸高校〉。1938年竣工の2代目校舎は、兵庫県営繕課による設計。中世ヨーロッパのロマネスク様式を模した建築だ。※11月23日、24日公開
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