ARCHITECTURE
今週末は神戸へ。『神戸モダン建築祭』で港町・神戸の近現代の名建築を一挙公開!
November 21, 2024 | Architecture, Design, Travel | casabrutus.com | text_Keiko Kusano
11月22日からの3日間、神戸の近現代の名建築がまとめて一般公開される『神戸モダン建築祭』が開催される。2回目を迎える本イベントは、全てのプログラムを合わせて73もの建築を見ることができるチャンスです。
古くから中国大陸や朝鮮半島の港と交流してきた港町、神戸。1868年の開港後には国際貿易港として日本の発展とともに、多くの建築が建てられてきた。神戸は戦時中の神戸大空襲、そして1995年の阪神・淡路大震災など大きな被害を被ることもあったが、それらの被災を免れて生き残ってきた建築も多いのだ。
神戸といえば、北野の異人館街は観光スポットとしても広く知られるが、その中でも去年の『神戸モダン建築祭 2023』から一般公開されるようになったのが〈中華民國留日神戸華僑總會〉だ。設計はおそらくイギリスの建築家、アレクサンダー・ネルソン・ハンセルではないかと推測されているが、裏付けする資料がなく不詳。これまで大規模な改修が行われてこなかったため、1909年竣工当時の面影が色濃く残っている。
同じ北野には安藤忠雄の初期の建築が複数存在する。『神戸モダン建築祭 2024』では1977年竣工の複合施設〈ローズガーデン〉を見学することができる。最上階のバーだった空間に入ることもできるので貴重な機会となるはずだ。
同じ北野には安藤忠雄の初期の建築が複数存在する。『神戸モダン建築祭 2024』では1977年竣工の複合施設〈ローズガーデン〉を見学することができる。最上階のバーだった空間に入ることもできるので貴重な機会となるはずだ。
開催にあたり実行委員長の松原永季は、師である建築家・藤森照信の「建築とは記憶の器である」という言葉を引用しながら、「神戸はいち早く港が開かれた開港都市で、明治以降の日本の近代的な歩みを建築として多く残しています。そうした建築をより良い形で次の代に引き継いでいくことができればと思っています。そして、来年震災30年を迎える中でどのように復興をしたのか、神戸の歴史を伝える建築が震災を乗り越えてこれだけ残っているということをお伝えできるイベントにしたい」と語った。
坂が多い神戸の街。歩きやすい靴を履いて、街の雰囲気も楽しみながら建築巡りを楽しんでみたい。
坂が多い神戸の街。歩きやすい靴を履いて、街の雰囲気も楽しみながら建築巡りを楽しんでみたい。
Loading...
Loading...