【東京・新宿】昭和初期に設計された旧伯爵邸で、アフタヌーンティーを。|甲斐みのりの建築半日散歩
June 26, 2021 | Architecture, Culture, Design, Food, Travel | casabrutus.com | photo_Ryumon Kagioka text_Minori Kai
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〈小笠原伯爵邸〉のシガールーム。ビクトリア朝で好まれたイスラム風デザイン。天井は竣工時の資料をもとに二科会所属の画家が彩色し、床の大理石は当時のものを磨き上げた。
エントランスの外ひさし。葡萄棚をデザインしている。
シガールームの外壁は、日本における陶磁器研究の第一人者・小森忍の作品でテーマは「生命の賛歌」。1600パーツの大部分が剥がれ落ちていたのを、陶芸家・奥田武彦、直子夫婦が修復。
庭園にそびえるのは、邸宅のシンボルでもある樹齢500年のオリーブの樹。
伯爵家の正餐用食堂だった部屋。中央の大テーブルは、当時伯爵家で使用されていた家具として唯一現存するもの。
かつて身内だけの食事をする場所として使われることがあった1階のベランダは、現在、レストランのテラス席として使用されている。
アフタヌーンティー6,600円。アフタヌーンティーが提供される場所は、日にち・天候・人数により異なるけれど、カフェ&バル「OGA BAR」、中庭・パティオ席、2階個室、屋上庭園席と、雰囲気もさまざま。
建物の中心に位置し、スパニッシュ建築の特徴でもあるパティオ。階段は屋上庭園につながっている。
エントランス扉上部の鉄製の明かりとり。邸宅が別名「小鳥の館」と呼ばれるように、小鳥のモチーフが。
鳩が空に舞うステンドグラスのデザインは小川三知によるもの。当時の写真を元にイタリアで復刻している。
かつての応接間に残る。小川三知デザインの小花のステンドグラス。陽が差す時間により表情を変える。
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