2020年春、葛飾北斎らによる“おいしい”を描いた浮世絵展が登場。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

2020年春、葛飾北斎らによる“おいしい”を描いた浮世絵展が登場。

2020年4月17日より、〈森アーツセンターギャラリー〉にて、「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」がスタートする。

『見立源氏はなの宴』歌川豊国(三代)、安政2年(1855)、味の素食の文化センター蔵
『春の虹蜺』歌川国芳、天保7年(1836)、個人蔵
『北斎漫画』十編 葛飾北斎、文政2年(1819)、浦上満氏蔵
『北斎漫画』十二編 葛飾北斎、天保5年(1834)、浦上満氏蔵
『風俗三十二相 むまさう 嘉永年間女郎之風俗』月岡芳年、明治21年(1888)、味の素食の文化センター蔵
『名所江戸百景 びくにはし雪中』歌川広重、安政五年(1858)、味の素食の文化センター蔵
『見立源氏はなの宴』歌川豊国(三代)、安政2年(1855)、味の素食の文化センター蔵
『春の虹蜺』歌川国芳、天保7年(1836)、個人蔵
『北斎漫画』十編 葛飾北斎、文政2年(1819)、浦上満氏蔵
『北斎漫画』十二編 葛飾北斎、天保5年(1834)、浦上満氏蔵
『風俗三十二相 むまさう 嘉永年間女郎之風俗』月岡芳年、明治21年(1888)、味の素食の文化センター蔵
『名所江戸百景 びくにはし雪中』歌川広重、安政五年(1858)、味の素食の文化センター蔵
東京オリンピックを控え、国内外から日本の文化に対する関心が高まっている。日本独自の文化が花開いた江戸時代の文化についても同様だ。その江戸の文化を、類まれな表現力と技術で生き生きと描き、現代に伝え、世界中から高い評価を得ているのが「浮世絵」である。「浮世絵」には、江戸の風俗史として、江戸の食として代表的なすし、うなぎ、天ぷら、そばなどがたびたび描かれてきた。葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳など、現名だたる浮世絵師たちの多くも、こぞって江戸の食の風景を描いている。江戸・日本橋から京都・三条大橋まで、東海道の宿場町を描いた広重の連作〈東海道五十三次〉も、それぞれの土地の食材や名産を彷彿とさせる描写を通じて当時の人々を楽しませてきた。

『おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~』は、「浮世絵」と「食」を掛け合わせた展覧会だ。食事を楽しむ人々、四季の行事を準備する人、日本橋の魚河岸や品川の屋台の風景など、食を求めて人々が集まる情景などが描かれた食のシーンを追いながら、食を描いた浮世絵そのものの魅力と、現代の暮らしにもつながる江戸の食文化をひもとく。
『五十三次 女川(張交 十三)』歌川広重、嘉永5年(1852)、味の素食の文化センター蔵
「再現料理写真(豆腐田楽)」再現料理:林綾野、写真:竹内章雄、協力:北村美香
『五十三次 女川(張交 十三)』歌川広重、嘉永5年(1852)、味の素食の文化センター蔵
「再現料理写真(豆腐田楽)」再現料理:林綾野、写真:竹内章雄、協力:北村美香
現代のレシピ本にあたる《豆腐百珍》などの料理書や、名物料理屋を紹介する江戸版ミシュランガイドともいえる《江戸買物独案内》などの料理関連の古文書も展示。そこに記された記録を元に、当時どのような料理法が存在したのかについても、再現料理の写真やレシピの解説を通じて紹介する。

同展を通じて江戸の食文化への想像を広げたあとは、会場隣接のカフェ&レストラン〈THE SUN & THE MOON〉をはじめさまざまな場所で、江戸から続く和食文化が味わえる“おいしい”体験を用意した。

なお、同展は巡回展も予定されている。

『おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜』

〈森アーツセンターギャラリー〉東京都渋谷区神宮前 5-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F TEL 03 5777 8600(ハローダイヤル)。2020年4月17日〜6月7日。10時〜20時、火曜のみ17時閉館(入館は閉館の30分前まで)。1,800円。