新潟ガストロノミーを味わう温泉宿、南魚沼〈ryugon〉誕生。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

新潟ガストロノミーを味わう温泉宿、南魚沼〈ryugon〉誕生。

南魚沼の老舗旅館〈温泉御宿 龍言〉が、〈ryugon〉としてリニューアルオープン。地域に根付く豊かな雪国文化を、ラグジュアリーに体験できる宿へと生まれ変わっている。

2019年10月にリニューアルオープンした〈ryugon〉。登録有形文化財に指定されている母屋をはじめ、古民家を移築して造られている。今回、〈内藤廣建築設計事務所〉出身の建築家・蘆田暢人が“徹底的な引き算のデザイン”に基づいてリノベーションを行った。
2019年10月にリニューアルオープンした〈ryugon〉。登録有形文化財に指定されている母屋をはじめ、古民家を移築して造られている。今回、〈内藤廣建築設計事務所〉出身の建築家・蘆田暢人が“徹底的な引き算のデザイン”に基づいてリノベーションを行った。
ジビエや山菜といった素材の魅力を追求する先鋭的なレストランや宿が点在し、国内外から注目される酒蔵やワイナリーも多数。ここ数年では県を挙げたキャンペーンも行われるなど、新潟はいま“ガストロノミー”の拠点として、多くの食通たちが繁く足を運んでいる地だ。

〈ryugon〉の位置する南魚沼は、都心からの玄関口である越後湯沢駅より車で約30分。言わずと知れたコシヒカリの発祥の地であると同時に、新潟を代表する醸造メーカー〈八海醸造〉による醸造所/飲食店/食文化施設を擁する〈魚沼の里〉も位置。雪国ならではの食の恵みを、存分に、かつ都心からのアクセスよく体験できるエリアだ。

リニューアルにあたって〈ryugon〉はまず、厳しい寒さを遠ざけようとするあまり建物を閉塞的にさせてしまっていた、多くの要素を取り払った。風通しを阻んでいた一部の棟を解体し、窓もない長い廊下を、開放的な渡り廊下に。共有部において不要な壁や柱を取り除き、また各客室には大胆な開口部を設けることで、四季の借景を楽しめるようにした。〈内藤廣建築設計事務所〉出身の建築家・蘆田暢人が手がけたそれらの設計は同時に、この旅館における体験を宿の内部のみに留めることなく、周辺地域の自然、文化、施設、そして住人たちに対して開いたものにする、“魚沼をまるごと味わうための宿”としての〈ryugon〉の新たなコンセプトを、体現させたものでもある。
客室「VILLA SUITE」 国の指定文化財でもある坂戸山、建物の周辺に巡らさせた広い池を目前に楽しむことのできるスイートルーム(全8室)。1室1泊48,800〜101,000円(2名1室利用の室料)。全室露天風呂つき。その他、より古民家の雰囲気を色濃く残した客室「CLASSIC」(全21室、21,600〜66,000円)も。
モダンなデザインながら純和風の建築に調和する家具はすべて、岡山県西粟倉村〈ようび〉が手がけた〈ryugon〉オリジナルライン。
滞在中の時間をよりゆっくりと、五感豊かに味わうために、客室には手挽きのコーヒーミルをはじめとしたハンドドリップの用意も。
客室「VILLA SUITE」 国の指定文化財でもある坂戸山、建物の周辺に巡らさせた広い池を目前に楽しむことのできるスイートルーム(全8室)。1室1泊48,800〜101,000円(2名1室利用の室料)。全室露天風呂つき。その他、より古民家の雰囲気を色濃く残した客室「CLASSIC」(全21室、21,600〜66,000円)も。
モダンなデザインながら純和風の建築に調和する家具はすべて、岡山県西粟倉村〈ようび〉が手がけた〈ryugon〉オリジナルライン。
滞在中の時間をよりゆっくりと、五感豊かに味わうために、客室には手挽きのコーヒーミルをはじめとしたハンドドリップの用意も。
母屋から離れた客室「VILLA SUITE」は、壁や柱、畳の小上がりなどに残る古民家の佇まいに、モダンな家具やベッド、無垢材のフローリングなどがうまく調和した、上質なリビングルーム。広い開口部がもたらす、静謐な趣の池や裏手の山と一体になったかと錯覚するほどの開放感は、テラスに設けられた露天風呂に浸かる時、より深いものになる。
露天の内風呂が各室に。目の前には、坂戸山の自然が反射して幻想的な効果を生む広い池。まるで池に浸かっているような広々とした気持ちよさを堪能できる。雪国における池は、雪を深く積もらせないという機能も兼ねている。
母屋と「VILLA SUITE」をつなぐ渡り廊下。ただの通路としてではなく、春夏秋冬を通して花、天体、雪などの外界の移ろいを味わうための空間でもある。
渡り廊下から「VILLA SUITE」側を眺める景色。
露天の内風呂が各室に。目の前には、坂戸山の自然が反射して幻想的な効果を生む広い池。まるで池に浸かっているような広々とした気持ちよさを堪能できる。雪国における池は、雪を深く積もらせないという機能も兼ねている。
母屋と「VILLA SUITE」をつなぐ渡り廊下。ただの通路としてではなく、春夏秋冬を通して花、天体、雪などの外界の移ろいを味わうための空間でもある。
渡り廊下から「VILLA SUITE」側を眺める景色。
「食堂」と「客室」の中間に位置するような、宿での時間をより多彩なものにさせる“第三の場”が豊富に用意されているのも特徴的だ。夕食前に立ち寄ることができるバーや、スナックを楽しむことのできる“白い囲炉裏”のあるラウンジ。レセプションエリアに置かれたビビッドな赤色の円形ソファなど、古民家特有の重厚なトーンにアクセントを与える工夫も随所に見られる。

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