
ピース・ブリッジ
The Bridge for Peace(2010)
by Michele de Lucchi
- Photo: Shinichi Ito
- Text: Megumi Yamashita@architabi
2010年完成。設計:ミケーレ・デ・ルッキ。黒海の東側に位置する国、ジョージアの新時代の象徴、平和を願うアイコンとしてつくられたガラス屋根のついた歩行者専用の橋。ムトゥクヴァリ川を挟んで旧市街地と大統領府のある丘の裾の公共広場を結ぶ。全長は150m。イタリアで製造されたトラック200台分のパーツを組み立てたもので、スチールチューブとガラスからなるシェル構造の屋根が波打つようなフォルムを描く。屋根は4か所で柱が支え、床は屋根から吊られている。橋の真ん中で幅が一旦広くなりプラザの役目も兼ねる。日没時に屋根などに仕込まれた3万個のLEDライトが点灯し、イルミネーションも美しい。建設反対の声も多かったが、現在は街のシンボルに。