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圧巻! 沖縄の名建築10【沖縄シティガイド】
ARCHITECTURE

圧巻! 沖縄の名建築10【沖縄シティガイド】

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その気候や風土の影響、さらに戦後コンクリートが広く普及した経緯などから、独自の発展を遂げてきた沖縄の建築群。市庁舎から美術館、アリーナ建築まで、いつかは訪れたい沖縄の名建築10選を紹介します。

・〈名護市庁舎〉象設計集団+アトリエ・モビル(1981年)

入り口前の広場から見る。コンクリートの構造体と植栽が絡み合う姿は、まるで要塞や遺跡のようだ。photo_Wataru Oshiro
入り口前の広場から見る。コンクリートの構造体と植栽が絡み合う姿は、まるで要塞や遺跡のようだ。photo_Wataru Oshiro
沖縄らしさを体現した、圧倒的な存在感の市庁舎建築。

沖縄本島北部の玄関口、名護市。その街の中心地に突如として現れるのが、まるで城か要塞のようなこの建物。象設計集団+アトリエ・モビルが1981年に手がけた〈名護市庁舎〉は、圧倒的な存在感を放つ公共建築だ。沖縄という土地の文化や風土を反映し、また街の環境との連続性を意識して設計された。
随所に見られる特徴的な意匠のブロックは、沖縄特有の「花ブロック」と呼ばれるものの1つ。photo_Wataru Oshiro
随所に見られる特徴的な意匠のブロックは、沖縄特有の「花ブロック」と呼ばれるものの1つ。photo_Wataru Oshiro
「アサギ」をイメージしたルーバー。遮光性を持たせつつも、通気性も確保した。photo_Wataru Oshiro
「アサギ」をイメージしたルーバー。遮光性を持たせつつも、通気性も確保した。photo_Wataru Oshiro
建物内部は、各所の黄色のカラーリングがアクセントに。photo_Wataru Oshiro
建物内部は、各所の黄色のカラーリングがアクセントに。photo_Wataru Oshiro
「花ブロック」とガラスを組み合わせた外壁。photo_Wataru Oshiro
「花ブロック」とガラスを組み合わせた外壁。photo_Wataru Oshiro
ルーバーと同じく「アサギ」をモチーフとしたテラス。植物が各所で育てられており、市庁舎とは思えない自由な雰囲気が感じられる。photo_Wataru Oshiro
ルーバーと同じく「アサギ」をモチーフとしたテラス。植物が各所で育てられており、市庁舎とは思えない自由な雰囲気が感じられる。photo_Wataru Oshiro
随所に見られる特徴的な意匠のブロックは、沖縄特有の「花ブロック」と呼ばれるものの1つ。photo_Wataru Oshiro
「アサギ」をイメージしたルーバー。遮光性を持たせつつも、通気性も確保した。photo_Wataru Oshiro
建物内部は、各所の黄色のカラーリングがアクセントに。photo_Wataru Oshiro
「花ブロック」とガラスを組み合わせた外壁。photo_Wataru Oshiro
ルーバーと同じく「アサギ」をモチーフとしたテラス。植物が各所で育てられており、市庁舎とは思えない自由な雰囲気が感じられる。photo_Wataru Oshiro
素材の大半を占めるのはコンクリート・ブロック。潮風や台風に強く、また戦後に駐留したアメリカ軍の影響で急速に普及したコンクリートは、沖縄の建築に欠かせない存在。象設計集団+アトリエ・モビルは、この素材を積極的に用いることで「沖縄の質感」を表現した。

また、やんばる地方における祭祀の場所である「アサギ」をモチーフにしたルーバーなどにも、土地への敬意が感じられる。前面の広場からシームレスに建築へと繋がる街に開かれたこの建築は、完成から40年以上経った今、名護市を象徴する存在の1つとなっている。

名護市庁舎

沖縄県名護市港1-1-1。8時30分〜17時15分。土曜・日曜休。

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