ガラス作家・谷口嘉による個展が開催。“ガラス×金彩”の無二の佇まい。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
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縁に施されたマットな金彩のラインと十角の形が、食卓にリズムとさりげない彩りをもたらす。
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縁がしっかりと立ち上がっているオーバル皿は、いろいろな料理を受け止めてくれる。
神奈川県川崎市で活動するガラス作家の谷口嘉。その作品は、端正な佇まいでありながら、繊細なゆらぎをもち、使うほどに愛着がわく。そんな谷口が〈gallery ON THE HILL〉(代官山ヒルサイドテラス内)にて、4月6日から11日までの6日間、個展『山笑う』を開催する。

今回の個展に並ぶ器は、溶けたガラスをコンクリート型に吹き込んで成形する「型吹き」という技法で作られたもの。繊細なディティールを生み出す型は、そのほとんどが谷口によるオリジナルでつくられたもので、伝統的な形状やサイズを応用しつつ、使い手の需要やガラスのもつ特性を考慮してひとつひとつ制作している。こうした丁寧な手作業により、ほかのガラス作品にはない、グラフィカルなフォルムや薄氷のようなゆらぎのあるテクスチャーが生まれ、独特の存在感を放つ。

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波を打つような繊細な形のグラスは、なめらかな口当たりで、手にやさしくなじむ。
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やわらかな曲線が美しい花器。幅広いインテリアにポエティックに調和する。

「僕はモノを作る時に、シンプルさを大切にしています。自分の手というものをあまり信用していないので、触りすぎて手癖などの良くない部分が出ないよう、余計なものを省き、やり過ぎないようにしたいと思っています」と話す谷口。実直で謙虚な言葉は、クールな表情をもちながら、どんなものでも受け入れて軽やかに調和し、使い手の発想を豊かにする、谷口の作品そのものを表している。

今回の個展では、草花がつぼみをほころばせる季節に合わせて、新作の花器を発表する。会場では華道家の塚田有一が谷口の器に花を添える。丁寧な手仕事を物語る作品の数々を、ぜひ会場でじっくり堪能してほしい。

谷口嘉展『山笑う』

〈gallery ON THE HILL〉
東京都渋谷区猿楽町18-8。ヒルサイドテラスF棟1F。4月6日~4月11日。11時〜19時。※作家在廊日は6日、10日、11日。最終日は17時まで。

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