
森の墓地
Woodland Cemetery(1917〜35)
by Gunnar Asplund and Sigurd Lewerentz
- Photo: Yukio Yoshimura
- Text: Megumi Yamashita@architabi
- Editor: Yuka Uchida
1917〜35年建設。設計:グンナル・アスプルンド&シーグルド・レーヴェレンツ。元採石場を国際コンペを経て墓地にしたもの。大きな十字架に至る道のりに始まり、長い階段を上がった先の「ニレの高台」などランドスケープの構成が絶妙。板葺きの三角屋根の「森の礼拝堂」、葬儀への心の準備を促す888mの「七井戸の小道」とその先の「復活の礼拝堂」、「森の火葬場」と小さなチャペルが3つあり、いずれも死者への尊厳と見送る人々の心理面への配慮が熟考された細やかな設計。墓石は森の一部のように立ち、「死して森に戻る」「天に導かれる」ような演出が光るロマンチックな墓地は、1994年、世界遺産に登録されている。