映画『ハイ・ライフ』にオラファー・エリアソンが参加!? | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

映画『ハイ・ライフ』にオラファー・エリアソンが参加!?

『パリ、18区、夜。』や『ショコラ』で知られる、フランス人女性映画監督クレール・ドゥニ。その最新作であるSFスリラー映画『ハイ・ライフ』に、現代美術家のオラファー・エリアソンが参加している。ドゥニ監督に、オラファーとの協業を振り返ってもらった。

(c) 2018 PANDORA FILM - ALCATRAZ FILMS
美術のアドバイザーとしてオラファーが映画に初参加!

現在、世界でもっともリスペクトされている女性映画監督といえば、日本では『ショコラ』『ネネットとボニ』などで知られるフランスのクレール・ドゥニだ。そのドゥニの、日本では『ガーゴイル』以来、17年ぶりの公開となる新作が『ハイ・ライフ』である。

物語の舞台は近未来の宇宙船内。ロバート・パティンソンやミア・ゴスが演じるのは、地球上で重犯罪を犯した死刑・終身刑囚。彼らは、その罪を赦免される代わりに、片道切符になるかもしれない宇宙船に乗り込み、ジュリエット・ビノシュ演じる科学者ディブズの人体実験に参加することになる。宇宙の闇の中で彼らを待ち受けるものとは……?

この作品は、ドゥニ初のSF映画であり、初の英語劇であることも話題だが、世界的に活躍しているデンマーク生まれの現代美術家オラファー・エリアソンが、アーティスティック・アドバイザーとして参加していることも注目に値する。なぜなら、オラファーが映画の制作に関わるのは、これが初めてのことだからだ。
ジュリエット・ピノシュ演じる科学者ディブズ。狂気的な執着心で、宇宙での実験を進める。ドゥニ作品にピノシュが参加するのは、前作『レット・ザ・サンシャイン・イン』(日本未公開)以来、2度目。(c) 2018 PANDORA FILM - ALCATRAZ FILMS
そこで、今回14年ぶりに来日したドゥニ監督に、この作品とオラファーの関わりにフォーカスして話を聞いた。

「この映画のプロジェクトが生まれたのは8年前です。私はイギリス人のプロデューサーと、自分たちが好きなものについて話し合うことから始めました。その中に、ロンドンのテート・モダンで開かれていたオラファーの展覧会『The weather project』があったんです」

オラファーの『The weather project』といえば、〈テート・モダン〉のタービンホールに太陽を思わせる巨大な光源を出現させたことで伝説となった展覧会だ。
「そこで、そのプロデューサーが、オラファーに会いに行って、この映画の話をしよう、彼が参加してくれたら素晴らしいじゃないかと言い出して、2人でコペンハーゲンに会いに行き、彼が参加してくれることになりました」