FOOD
フレンチの小料理屋〈ペタンク〉、浅草に参上!
| Food | casabrutus.com | photo_Kayoko Aoki text_Taeko Terao editor_Rie Nishikawa
カウンター8席の〈ペタンク〉。そこはオーナーシェフ、山田武志がたった一人で切り盛りするフレンチの小料理屋だった。
浅草といっても閑静な界隈に〈Pétanque(ペタンク)〉はある。店にいると何度も、主に20代とおぼしき外国人ツーリストが「空いてる?」とドアを開けて聞いてくる。今年4月にオープンしたばかりだが、すでにSNSで海の向こうにまで情報が広まっているらしい。
入口付近の壁に飾られる1952年製、フランス軍の調理器具と食器のセットやオーナーシェフ、山田武志そっくりの小さな人形。料理が映える、左官職人が仕上げたザラっとした感触の黒塗りのカウンターなど。撮って、SNSに上げたくなる気持ちがよくわかる。店内どこもかしこもかわいい!のだ。
そして、楽しい。ゆで卵にマヨネーズをかけただけのウフ・ア・ラ・マヨネーズ「ウフマヨ」や鶏の「チューリップカラアゲ」など、フランス&日本の庶民派代表料理が並ぶメニューを見れば、その字面だけでも気分が上がるうえに、実物は乙女チックなシルバー小皿でやってくるのだから。それでいて、どれもひねりを効かせた技もの。半熟卵に合わせたマヨネーズはとろり、ゆるめの質感でアンチョビ、マスタード入り。唐揚はクミンやコリアンダーなどのスパイスを使った衣がサックリ、肉は噛めば肉汁がほどばしる。
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