FOOD
喜多方ラーメンとソースカツ丼の名店〈まこと食堂〉へ|行くぜ、東北。
January 25, 2016 | Food | sponsored | photo_Tetsuya Ito text_Kei Sasaki editor_Akio Mitomi
大正末期から昭和初期、中国から渡ってきた青年が屋台で売り歩いた“支那そば”が起源といわれている喜多方ラーメン。今や日本三大ラーメンのひとつといわれ、喜多方市内には120軒もの店がひしめく。中でも名店といわれる創業69年の老舗〈まこと食堂〉を訪れた。
開店は朝7時30分。出勤前の地元サラリーマンはもちろん、大勢の観光客も朝早くから店を訪れる。週末は行列ができることも。〈まこと食堂〉は、喜多方ラーメンを代表する名店だ。1947年、下宿屋などを営んでいた佐藤ウメさんが新しい商売を、と食堂を開き、当時庶民のご馳走だった“支那そば”を出したのがはじまり。
以来69年つないできた味は、90歳代の常連客が「変わらない味」と太鼓判を押す。現在は四代目の佐藤リカさんが、三代目の父・一彌さんとともに店を切り盛りし、ウメさんのご主人の名に因んで名付けられた〈まこと食堂〉の暖簾を守っている。
以来69年つないできた味は、90歳代の常連客が「変わらない味」と太鼓判を押す。現在は四代目の佐藤リカさんが、三代目の父・一彌さんとともに店を切り盛りし、ウメさんのご主人の名に因んで名付けられた〈まこと食堂〉の暖簾を守っている。
ひと口に「喜多方ラーメン」といっても、ダシやスープには店ごとの特徴がある。豚骨ベースのしょう油スープが基本だが、豚骨と煮干しのダブルスープを売りにする店もあり、塩味、味噌仕立てとさまざまだ。麺は、幅が約4ミリの“平打ち熟成多加水麺”を使うのが一般的。水分を多く含ませじっくり時間をかけて休ませる麺には、強いコシと縮れがあるのが特徴だ。
〈まこと食堂〉では豚骨と煮干しのダブルスープに、何種類ものしょう油を合わせたタレを加えてスープを作る。具はざくっと厚めにスライスしたネギと自家製チャーシュー、メンマとシンプル。わずかに濁ったしょう油色のスープは、表面にうっすらと油の膜が張っていて、味わいは濃厚すぎずあっさりすぎずの絶妙な塩梅。縮れ麺のつるんっとした食感の心地よさも相まって、箸を動かす手が止まらなくなる。
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