FASHIONPR
T-HOUSE New Balanceで田中義久を迎えたサスティナブルの新解釈。
| Fashion, Architecture, Art, Culture, Design | PR | text_Yoshinao Yamada
持続可能な社会を目指すことは、いま人々が取り組むべき行動として認識され始めている。T-HOUSE New Balance(ティーハウス ニューバランス)は11月20日(金)より、TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceが製品を製造するなかで排出される端材や廃材を使ったサスティナブルな仕組みを提案し、新たな価値を加えるアップサイクルなインスタレーションを開催している。
T-HOUSE New Balanceでサスティナブルをテーマにした展示を開催。
今回、インスタレーションを東京デザインスタジオと共に手掛けているのは田中義久だ。グラフィックデザイナーとして活動する一方、Nerholとして作家活動も行う。その2つの活動において、ともに重要な役割を果たすのが紙だ。日常的な存在だが、その可能性は果てしない。田中は、紙の新たな表現を追求し、東京デザインスタジオとの共同研究で端材や廃材を用いた新素材を製作。それらを用いたプロダクトの可能性を模索する過程を、インスタレーションとして発表する。
製作された和紙を使ったシューズボックス。
彼らは今回、細かく粉砕した端材や廃材を分量や配色などのアレンジを行いながら溜め漉きと呼ばれる手法を用いた和紙を徳島にある〈和紙工房 アワガミファクトリー〉で制作した。配合の異なる30種類の和紙を作り、今回は10種類を使用する。田中は和紙という素材を「改めて可能性を模索するべき日本文化の一つ」と話す。
「和紙は商業用に作られた紙やデジタルと違ってそれぞれに固有性があり、モノとして触ることで価値が出てきます。また、TOKYO DESIGN STDUIO New Balanceのプロダクトは日本的な価値観を大切にしながらも、グローバルな視点を持ってコンセプトを丁寧に積み上げていると感じました。そこで、昔からある和紙の技法を使ってシューズの廃材を蘇らせ、その過程も含めてT-HOUSE New Balanceで展示していくことにより、現代に必要な新しいストーリーが生まれるのではないかと思ったのです。」
「和紙は商業用に作られた紙やデジタルと違ってそれぞれに固有性があり、モノとして触ることで価値が出てきます。また、TOKYO DESIGN STDUIO New Balanceのプロダクトは日本的な価値観を大切にしながらも、グローバルな視点を持ってコンセプトを丁寧に積み上げていると感じました。そこで、昔からある和紙の技法を使ってシューズの廃材を蘇らせ、その過程も含めてT-HOUSE New Balanceで展示していくことにより、現代に必要な新しいストーリーが生まれるのではないかと思ったのです。」
アワガミファクトリーで和紙を制作する過程。
一方、これまでも田中の仕事に注目をしてきた東京デザインスタジオのモリタニシュウゴは、本展において田中とともにできる独自のサスティナブルの取り組みをしたいと考えた。
「ニューバランスではリサイクルの提案をしていますが、まだアップサイクルの表現は少ないことから本展でともに取り組めないかと考えました。また、研究成果を見せるだけではなく、インスタレーションを通じてその過程をシェア、提案することで、来場された方々と共に考え、行動するきっかけになればいいと思っています。TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceの開発コンセプトの一つに、“Nature Tech”というものがあります。これは自然の質感を維持しつつも、天然素材の持つ機能性を最大限生かすという事です。楮(コウゾ:和紙の原料)に配合したリフレクター、スウェード、メッシュなどの廃材の質感がそのまま和紙に残っているのは意外な驚きでした」
一つとして同じ柄のない和紙と、それらを用いて作られたシューズボックスやフットウェア。プロダクト展開を模索する過程、写真家のGottinghamによる撮り下ろし写真作品の展示を通じて、持続可能な社会に向けた取り組みを問いかける。この活動は今後継続され、研究内容の発表を予定している。
「ニューバランスではリサイクルの提案をしていますが、まだアップサイクルの表現は少ないことから本展でともに取り組めないかと考えました。また、研究成果を見せるだけではなく、インスタレーションを通じてその過程をシェア、提案することで、来場された方々と共に考え、行動するきっかけになればいいと思っています。TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceの開発コンセプトの一つに、“Nature Tech”というものがあります。これは自然の質感を維持しつつも、天然素材の持つ機能性を最大限生かすという事です。楮(コウゾ:和紙の原料)に配合したリフレクター、スウェード、メッシュなどの廃材の質感がそのまま和紙に残っているのは意外な驚きでした」
一つとして同じ柄のない和紙と、それらを用いて作られたシューズボックスやフットウェア。プロダクト展開を模索する過程、写真家のGottinghamによる撮り下ろし写真作品の展示を通じて、持続可能な社会に向けた取り組みを問いかける。この活動は今後継続され、研究内容の発表を予定している。
徳島の和紙工房アワガミファクトリーでの製作風景。
T-HOUSE New Balance
東京都中央区日本橋浜町3-9-2。TEL 03 6231 1991。《Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research》。11月20日〜12月15日。11時〜14時、15時〜19時(月・火曜)11時〜19時(金〜日曜)。水・木曜休。最新の商品情報や展示企画などは随時〈T-HOUSE New Balance〉のインスタグラム(@newbalance_t_house)にて配信されます。
