DESIGN
福岡の〈ライトイヤーズ〉と〈1834〉|川合将人のインテリアスナップ
January 18, 2019 | Design, Art, Travel | casabrutus.com | photo_Yoshikazu Shiraki text_Masato Kawai
インテリアスタイリストが街で見つけた素敵な空間を紹介する連載5回目は、福岡のショップ〈ライトイヤーズ〉と〈1834〉。手仕事から生み出された魅力的なアイテムを揃える2つのお店には、空間を彩るアイデアが満載です。
〈LIGHT YEARS〉
前回ご紹介した福岡の〈モアライト〉は、日本中の布好きが集まる噂のショップ〈ライトイヤーズ〉による新店。この機会に、ライトイヤーズと、世界のカゴを扱う〈1834〉も見せてもらったところ、ものも内装も、気になる点がたくさんありました。
まずはテキスタイルをメインに取り揃える〈ライトイヤーズ〉から。
まずはテキスタイルをメインに取り揃える〈ライトイヤーズ〉から。
天井と壁を爽やかなホワイトで仕上げた明るい店内。年季の入った状態のよいヨーロッパのアンティーク家具が什器として点在し、モロッコのガラスやラグ、インドのキルト製品、アフリカの家具やオブジェなどが綺麗に陳列されています。
目を奪われたのは、ショップカウンター横の棚上に置かれた、大きなヘアピンバンクシアの植物です。聞けば元々はショップ前の通りに植えていたもので、以前、雪が積もった時の重みで折れてしまった部分を飾っているそうです。天井や梁の構造が剥き出しになった店内で、植物のオーガニックな形状が空間を楽しげに、ポップに演出していました。棚上の演出方法として、とても参考になりました。
また什器として使っているヨーロッパのアンティーク家具のセレクトがよく、メリハリを持って効果的に配置されている。販売するアイテムの陳列のボリュームや、空間の中でのそれぞれの“間”の取り方なども参考になりました。空間がラグやキルトなどのテキスタイルをより魅力的に見せているのだろうと思います。
目を奪われたのは、ショップカウンター横の棚上に置かれた、大きなヘアピンバンクシアの植物です。聞けば元々はショップ前の通りに植えていたもので、以前、雪が積もった時の重みで折れてしまった部分を飾っているそうです。天井や梁の構造が剥き出しになった店内で、植物のオーガニックな形状が空間を楽しげに、ポップに演出していました。棚上の演出方法として、とても参考になりました。
また什器として使っているヨーロッパのアンティーク家具のセレクトがよく、メリハリを持って効果的に配置されている。販売するアイテムの陳列のボリュームや、空間の中でのそれぞれの“間”の取り方なども参考になりました。空間がラグやキルトなどのテキスタイルをより魅力的に見せているのだろうと思います。
ベニワレンのラグやヴィンテージキルトのほか、インドやアフリカから買付けられた家具や、1点物のオブジェなどにも出会うことができます。取材時に気になったのは、ブルキナファソの木製チェアとテーブルと、魚やお花の描かれたインドの古い壺のような器。どちらも単体として魅力的なのはもちろん、ドライフラワーやテキスタイルなど、気分や季節に合わせたアレンジの楽しみがいがあるアイテムとして、印象に残りました。
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illustration Yoshifumi Takeda
川合将人
かわい まさと 雑誌、カタログ、広告などでインテリアスタイリストとして活躍。イベントの会場構成、ショップやハウスメーカーの空間を数多く手がけ、執筆活動も行っている。