DESIGN
大宰府天満宮で陶芸家・石本藤雄と、写真家・津田直の個展開催!
April 6, 2018 | Design, Art | casabrutus.com | text_Tomomi Kato
「学問の神様」のほか「文化・芸術の神様」として知られる太宰府天満宮で、5月12日より、フィンランドとつながりの深い二人の日本人アーティスト、陶芸家の石本藤雄と、写真家の津田直による展覧会を開催する。
「学問の神様」として名高い太宰府天満宮の御祭神である、菅原道真公(天神さま)は、古くから「文化・芸術の神様」としても崇められているのをご存じだろうか。天神さまでは、文化・アートの擁護者として、2006年からスタートした「太宰府天満宮アートプログラム」を中心に、多彩なアートやデザインの紹介に注力している。
1人目のアーティストは陶芸家の石本藤雄。フィンランドのライフスタイルブランド〈マリメッコ〉でテキスタイルデザイナーとして数々の作新を発表し、現在はフィンランドを代表する陶器メーカー〈アラビア〉のアート・デパートメント部門に構えるアトリエにて、陶の表現を追求している。自然界から導き出されるモチーフ独自の感性で施される色彩の豊かさが彼の特徴だ。
今回、宝物殿で行われる「実のかたち」展では、太宰府天満宮の象徴である梅の実や、初モチーフとして取り組んだ冬瓜、あるいはヤマモモ、ブドウ、木苺、南天といった果実の形に魅せられて石本が本展のために制作した大皿や立体作品といった新作を多数展示している。
1人目のアーティストは陶芸家の石本藤雄。フィンランドのライフスタイルブランド〈マリメッコ〉でテキスタイルデザイナーとして数々の作新を発表し、現在はフィンランドを代表する陶器メーカー〈アラビア〉のアート・デパートメント部門に構えるアトリエにて、陶の表現を追求している。自然界から導き出されるモチーフ独自の感性で施される色彩の豊かさが彼の特徴だ。
今回、宝物殿で行われる「実のかたち」展では、太宰府天満宮の象徴である梅の実や、初モチーフとして取り組んだ冬瓜、あるいはヤマモモ、ブドウ、木苺、南天といった果実の形に魅せられて石本が本展のために制作した大皿や立体作品といった新作を多数展示している。
2人目は、世界中を旅しながら、人間と自然の関わりを見つめ続ける写真家の津田直。彼は、自然を切り取る、その独特なアプローチによって数々のランドスケープ作品を発表してきた。
今回、文書館で開催される展示のタイトルは「辺つ方(へつべ)の休息」。2017年5月に津田が訪れたフィンランドで、北欧の人々が短い夏を楽しむサマーコテージや、フィンランドの初夏や冬から夏への季節の移り変わりを写し取った写真作品が並ぶ。畳敷きの空間に特別設計した展示台は、ゴツゴツとした岩の多い島を歩くような心持ちで、体を斜めにしたり、座ったり、視線を変えながら作品を見るための仕掛けとともに、津田の世界観が楽しめる。
文書館前の菖蒲池では、水無月の季節の訪れを告げる約3万本の花菖蒲が6月上旬から中旬に見頃を迎え、夜間にはライトアップも行われる。また、境内の梅の実が収穫期を迎る6月1日には、御神木「飛梅」の実を集めて御神前に奉納する「飛梅ちぎり」が斎行される。2人の作家らのアートとともに、境内の自然や太宰府天満宮の夏の気配を体感できる展覧会に訪れてみたい。
今回、文書館で開催される展示のタイトルは「辺つ方(へつべ)の休息」。2017年5月に津田が訪れたフィンランドで、北欧の人々が短い夏を楽しむサマーコテージや、フィンランドの初夏や冬から夏への季節の移り変わりを写し取った写真作品が並ぶ。畳敷きの空間に特別設計した展示台は、ゴツゴツとした岩の多い島を歩くような心持ちで、体を斜めにしたり、座ったり、視線を変えながら作品を見るための仕掛けとともに、津田の世界観が楽しめる。
文書館前の菖蒲池では、水無月の季節の訪れを告げる約3万本の花菖蒲が6月上旬から中旬に見頃を迎え、夜間にはライトアップも行われる。また、境内の梅の実が収穫期を迎る6月1日には、御神木「飛梅」の実を集めて御神前に奉納する「飛梅ちぎり」が斎行される。2人の作家らのアートとともに、境内の自然や太宰府天満宮の夏の気配を体感できる展覧会に訪れてみたい。
『太宰府、フィンランド、夏の気配』ー<br>石本 藤雄 陶展『実のかたち』/津田 直 写真展『辺つ方の休息』
〈太宰府天満宮 宝物殿企画展示室・文書館〉