DESIGN
モスクワを創る建築、プロパガンダ、革命|LONDON
March 16, 2017 | Design, Art | a wall newspaper | text_Megumi Yamashita
今からちょうど100年前に起こったロシア革命。帝政から社会主義へとシフトする中、計画されながらも実現しなかった6つの理想郷的プロジェクトを例に、革命と建築の関係を振り返る展覧会。
ロシアアバンギャルドや構成主義が開花した1920年代。エル・リシツキーによる水平に延びる高層ビル〈クラウド・アイアン〉、球体や直方体から構成されるイワン・レオニドフの〈レーニン研究所〉など、未来的なデザインが花咲く。
30年代に入ると、爆破解体した大聖堂の跡に〈ソビエト宮殿〉が計画される。国際コンペでル・コルビュジエらもエントリーするが、ボリス・イオファンらによる世界最高層の巨大ビル案が選ばれた。規模こそラディカルだが、スターリンの好みで古典主義的方向に振り子が戻ったものだ。建築は時にプロパガンダの手段となり、政治に翻弄される。だが、その中で生まれた前衛的な提案は今見ても新鮮。後世への影響がはっきり見て取れる。
30年代に入ると、爆破解体した大聖堂の跡に〈ソビエト宮殿〉が計画される。国際コンペでル・コルビュジエらもエントリーするが、ボリス・イオファンらによる世界最高層の巨大ビル案が選ばれた。規模こそラディカルだが、スターリンの好みで古典主義的方向に振り子が戻ったものだ。建築は時にプロパガンダの手段となり、政治に翻弄される。だが、その中で生まれた前衛的な提案は今見ても新鮮。後世への影響がはっきり見て取れる。