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古今東西 かしゆか商店【真珠のネックレス】

『カーサ ブルータス』2024年10月号より

| Design, Fashion | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu   hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako

日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回訪ねたのは三重の伊勢志摩。日本有数の真珠の産地で養殖から製品作りまでを手がける職人たちと出会いました。

三重県志摩市、波が穏やかな英虞湾の間崎島にある養殖場で。アコヤ貝を開けて真珠を取り出す工程を見せてもらう。「時間をかけ苦労して育てた貝一つに真珠が一粒。本当に貴重なんですね」とかしゆか店主。
三重県志摩市、波が穏やかな英虞湾の間崎島にある養殖場で。アコヤ貝を開けて真珠を取り出す工程を見せてもらう。「時間をかけ苦労して育てた貝一つに真珠が一粒。本当に貴重なんですね」とかしゆか店主。
昔から身近にあり、愛着や親しみを感じてきた真珠。あの白い輝きがどんなふうに生まれるのか知りたくて、日本有数の真珠産地・三重県伊勢志摩の英虞湾を訪ねました。

「アコヤ真珠は透明感のある “照り(輝き)” に優れています」

と話すのは、〈ヤシマ真珠〉5代目の山本行太さん。ヤシマ真珠は真珠の養殖から採珠、選別、加工、販売までを一貫して行っている、国内でも数少ない作り手です。まずはフェリーに乗って、英虞湾の間崎島にある自社の養殖場へ。迎えてくれたのは、養殖を手がけている佐藤珠樹さんです。
Purchase No. 77【真珠のネックレス】一期一会の輝きを持つ英虞湾の真珠。
Purchase No. 77【真珠のネックレス】一期一会の輝きを持つ英虞湾の真珠。
「真珠の基となる “核” と、“外套膜” と呼ばれる細胞片を真珠貝の中へ移植し、海で大切に育てます。すると貝の体内に真珠袋が形成され、その内部で真珠層を作り始めます。やがて海水温が下がると、真珠層の表面の結晶が薄く広く硬く引き締まり、つるっとした照りが生まれるんです」

と、海から引き上げた貝を一つずつ開ける佐藤さん。粒が小さい真珠やグレーがかったものなど姿はさまざまです。しかも真珠が形成されていない場合も珍しくなく、開けるまでわからないのだとか。
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