DESIGN
【今週の花と器】|シクラメンと〈カッペリーニ〉の《スリー グリーン ボトルズ》|12月
December 12, 2022 | Design | casabrutus.com | photo_Yuki Kumagai text_Yoshikatsu Yamato styling_Yumi Nakata
編集部が選んだデザインのいい器に、4人のフローリストが週ごとに季節の花を活ける新連載がスタート! 12月2週目の担当は、ギャラリーを併設した外苑前のフラワーショップ〈ボイス〉のオーナー、香内斉さん。冬になると花屋や園芸店に並ぶシクラメンは、この時期のメジャーな花材です。鉢物がほとんどですが、今回はめずらしい切り花をピックアップ。長さや太さ、色あいが異なる3本の花器に、リズムをつけながら花を活ける方法を聞きました。
自然のなかで育った植物で、花の高さがすべて同じということはないですよね。それにならって高さに変化をつけるといきいきとした表情になることがあります。花びらが花器の口にひっかかるほど短くしたり、ぴょーんと伸びていく柔らかな茎を見せたり。器の置き方に前後差をつけることでも、リズムや奥行きが感じられるようにしました。
長さのある花器に短い花を活けるときにしておきたい工夫が、茎の切り口の角度をはさみで調整すること。茎の断面がボトルに沿うよう斜めにカットしたら、茎を斜めに入れてピタッと止まる位置を探します。こうすると、シクラメンがボトルにそのまま落ちずに、茎を見せることができます。
単色の一輪挿しでも絵になると思ったのですが、今回は2種類にしました。白のシクラメンと、花びらの輪郭が白から滲むようにピンクになったものです。器のグリーンの色味が微妙にグラデーションになっているので、それと連動させる意識で選んでいます。多くの花の茎の色が緑であることからもわかるように、グリーンのボトルはどんな花にも合いやすいですね。
長さのある花器に短い花を活けるときにしておきたい工夫が、茎の切り口の角度をはさみで調整すること。茎の断面がボトルに沿うよう斜めにカットしたら、茎を斜めに入れてピタッと止まる位置を探します。こうすると、シクラメンがボトルにそのまま落ちずに、茎を見せることができます。
単色の一輪挿しでも絵になると思ったのですが、今回は2種類にしました。白のシクラメンと、花びらの輪郭が白から滲むようにピンクになったものです。器のグリーンの色味が微妙にグラデーションになっているので、それと連動させる意識で選んでいます。多くの花の茎の色が緑であることからもわかるように、グリーンのボトルはどんな花にも合いやすいですね。
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