DESIGN
音のシャワーを体感、《LED電球スピーカー》とは?
| Design | casabrutus.com | text_Keiko Kusano
「居住空間を見つめ直し、新たな体験を生み出そう」というコンセプトのもと、今までにない製品を生み出しているソニーの新プロジェクト「Life Space UX」。今回は同プロジェクトから誕生した《LED電球スピーカー》の最新機種を自宅で実際に使ってみたので、使用感をレポート!
トーマス・エジソンがこの電球を見たら、どんな感想を述べるだろう。最初に「LED電球にスピーカーを搭載する」という斬新な製品を知った時に、ふと、そんなことを思い浮かべた。一昔前なら電球から音が出るなんて、まるで夢物語だったはずだ。
この《LED電球スピーカー》は、いわゆる普通の電球として広く家庭で使われているサイズ(E26口径)に対応しているので、自宅の電球を外してソケットに差し込むだけで電球から音が出るようになる。余計な配線など一切必要ない。スマートフォンや音楽プレイヤーをBluetoothで接続すれば、あとは音楽を再生できるという簡単さが何よりも嬉しい。
この《LED電球スピーカー》は、いわゆる普通の電球として広く家庭で使われているサイズ(E26口径)に対応しているので、自宅の電球を外してソケットに差し込むだけで電球から音が出るようになる。余計な配線など一切必要ない。スマートフォンや音楽プレイヤーをBluetoothで接続すれば、あとは音楽を再生できるという簡単さが何よりも嬉しい。
さっそく自宅の電球をひとつ、差し替えてみた。普通の電球と見た目はほぼ変わりなく、知らない人が見たら、これがスピーカーだとは気づかないはずだ。スピーカーユニットを搭載していながら、明るさ、配光特性とも良好。リモコンや専用アプリで、32段階の細かい調光ができるのも嬉しいポイント。iPhoneから音楽をチョイスするために、専用アプリをダウンロードしてみる。ほどなく音楽を再生することができた。
天井から音が降り注ぐようなイメージが心地よい。試しにダイニングのテーブルの真上の電球と差し替えてみたら、食卓が音楽に包み込まれるような新鮮な感覚にとらわれた。2台をペアリングして、ステレオスピーカーとして使うことができるのも面白い。ライティングレールなどがあれば、自在に位置を動かすことができるし、クリップライトのような手軽なもので試してみるのもいい。防水仕様ではないのでバスルームは無理だが、洗面所やキッチンなど、普段はあまりオーディオと縁のない空間にも、これならしっくりと馴染む。廊下やエントランスなど、場所を考えて取り付けてみるのもおもしろい。
天井から音が降り注ぐようなイメージが心地よい。試しにダイニングのテーブルの真上の電球と差し替えてみたら、食卓が音楽に包み込まれるような新鮮な感覚にとらわれた。2台をペアリングして、ステレオスピーカーとして使うことができるのも面白い。ライティングレールなどがあれば、自在に位置を動かすことができるし、クリップライトのような手軽なもので試してみるのもいい。防水仕様ではないのでバスルームは無理だが、洗面所やキッチンなど、普段はあまりオーディオと縁のない空間にも、これならしっくりと馴染む。廊下やエントランスなど、場所を考えて取り付けてみるのもおもしろい。
枕元の読書スタンドに取り付ければ、寝る前に心地よいサウンドで眠りにつける。設定すれば電源がオフになるスリープタイマー機能が搭載されているので安心だ。また、気分に合わせて192色から好きな色に変更できるというのもおもしろい。夜間はウォームな色を選んでみたい。
ロックやポップスはもちろん、ジャズ、クラシックまでさまざまな音楽を再生してみたが、ラウドなものよりもどちらかというと繊細な音楽が向いているように感じた。特に女性ボーカルものは、リップ・ノイズなども含めて細やかなニュアンスを意外なほどの表現力で聴かせてくれる。小編成のクラシックにもいい。スピーカーの存在が希薄なことから、アンビエント・ミュージックとの相性も最高だ。
あらぬ方向から音楽のシャワーを浴びることで、見慣れた空間がにわかに活気に満ちてくる。モノを増やすのではなく、今あるモノを差し替えることで機能を新たに追加できるコンセプトが、究極のミニマリスト向けともいえる。音楽の力と家電と空間の可能性を再認識する体験となった。
あらぬ方向から音楽のシャワーを浴びることで、見慣れた空間がにわかに活気に満ちてくる。モノを増やすのではなく、今あるモノを差し替えることで機能を新たに追加できるコンセプトが、究極のミニマリスト向けともいえる。音楽の力と家電と空間の可能性を再認識する体験となった。
