ART
「現実とはなにか」を問う、レアンドロ・エルリッヒの最大規模個展。
| Art | casabrutus.com | text_Mariko Uramoto editor_Akio Mitomi
日本では〈金沢21世紀美術館〉に恒久展示されている《スイミング・プール》が有名なアルゼンチン出身のアーティスト、レアンドロ・エルリッヒの個展が11月18日より〈森美術館〉でスタートする。初期の頃から新作まで全40点の作品が登場する世界最大規模の展示だ。
服を着たままプールの中を歩く人、あるいは建物の壁面に軽々とぶら下がる人。レアンドロ・エルリッヒの作品は、私たちが見慣れた風景にトリックをしかけ、好奇心をくすぐる不思議な光景を見せてくれる。インスタレーション空間に鑑賞者が入り、自らが作品の一部となって鑑賞を楽しむことができるのも作品の特徴だ。
プールや壁、試着室など私たちに馴染み深いモチーフを用いることで、アートになじみのない人にもわかりやすく興味を喚起させるエルリッヒ。自身の作品について「日常に潜む窓として、新しい世界に目を向けさせ、現実の構造や成り立ちについて考察を促す」と語るように、当たり前の光景から私たちに驚きを与え、「現実とはなにか」という疑問を投げかける。
今展は1995年に制作された初期の作品から新作まで全40点で構成。24年間にわたる活動の全容を紹介する。エルリッヒ作品の中でも特に人気の高い「建物」シリーズも登場し、重力に逆らいながら壁面にくっつくアクロバティックな鑑賞が楽しめる。
プールや壁、試着室など私たちに馴染み深いモチーフを用いることで、アートになじみのない人にもわかりやすく興味を喚起させるエルリッヒ。自身の作品について「日常に潜む窓として、新しい世界に目を向けさせ、現実の構造や成り立ちについて考察を促す」と語るように、当たり前の光景から私たちに驚きを与え、「現実とはなにか」という疑問を投げかける。
今展は1995年に制作された初期の作品から新作まで全40点で構成。24年間にわたる活動の全容を紹介する。エルリッヒ作品の中でも特に人気の高い「建物」シリーズも登場し、重力に逆らいながら壁面にくっつくアクロバティックな鑑賞が楽しめる。
『レアンドロ・エルリッヒ展 見ることのリアル』
〈森美術館〉
