ART
〈名古屋城〉で今昔のアーティストが集う『アートサイト名古屋城 2024』開催!
November 6, 2024 | Art | casabrutus.com | text_Naoko Aono editor_Keiko Kusano
晩秋の〈名古屋城〉に現代アーティストら6組の作品が出現します。城内に点在するアートを巡ることで、〈名古屋城〉を隅々まで堪能できるイベントです。
〈名古屋城〉は戦前に国宝第一号に指定され、戦災で焼失した後も国の特別史跡に指定されている名城だ。2018年、空襲で失われた〈本丸御殿〉を復元したことでも話題になった。『アートサイト名古屋城 2024 あるくみるきくをあじわう』はその〈名古屋城〉を舞台に開催されるもの。「観光する行為」をテーマに6組のアーティストが登場する。
タイトルにある「あるくみるきく」は民俗学者の宮本常一が刊行した雑誌『あるくみるきく』からとられたもの。彼は「歩く」「見る」「聞く」を旅の基本としていた。出品作家の一人、蓑虫山人(みのむし・さんじん)は幕末から明治初期にかけて日本国内を旅しながら絵日記を書いた。美しい風景や建物に自分自身や旅先で出会った人々を描き込んだ、個人的な記憶にまつわる絵を多数残している。江戸中期の尾張国に生まれた高力猿猴庵(こうりき・えんこうあん)は名古屋の祭り、見世物、話題になった事件などを記録した本を著している。
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